小倉優香「本を読みすぎて人を信じなくなってるかも（笑）」

　人気絶頂のぐらちゃんこと小倉優香。本誌ロングインタビューでは内心を赤裸々に語ってくれた。

ーー去年グラビアデビューをして、怒濤の勢いだったでしょ？　ご自身ではどうですか？

「『ヤングマガジン』でデビューして、その日にバーッとツイッターで広がったんです。スマホで見るたびにフォロワーが1000人単位で増えていって、一晩で2万人に。こっわ！　って思って（笑）。雑誌に1回出ただけで、こんなふうになるなんて……」

ーー小倉さんが出てると、雑誌の売り上げが違うらしいっすよ。

「えー！　嬉しい！」

ーー気持ちとしてはどう？

「でも、編集者さんにそう言われることもたまにありますけど……、私、基本的に人を信用してないから（笑）」

ーーはははは！　そうなの？ 

「よいことを言われても、何か裏があるんじゃ？　と思っちゃうほうで（笑）。それにこの先だんだんとそういうことがなくなってきたら……」

ーー手のひら返すんじゃないのか、と。

「そうそう。そういうのコワいから。だから何も言わないでほしい（笑）」

ーーまず疑ってかかるの？

「誰に対しても疑ってます（笑）。たとえば、男の人に“好きです”って言われても、100%は信じられないです」

ーーカラダ目当てなのかな、とか？

「思っちゃいますねえ（笑）。でも、けっして心を閉ざしてるわけじゃないんですよ。基本、“人間なんてそんなもんだから”っていう考え方です」

ーーへえー、意外。SNSとか見てると、肉食べるの好きだなー！　というのはビンビン伝わるけど。

「はい（笑）。意識はあんまりせず書いてるんですけど、どこ行ってた、何してたかをファンの方は知りたいのかな、と思っていて。でも“ジム行ってきます”とか書くと、“モデル気取りかよ”なんて思われるんじゃないかと思って、“肉食べてきます”と書いてて（笑）」

ーーそんな葛藤があるんだ？

「葛藤っていうか、あまり頑張ってるアピールをしたくないんです。料理もすごくするんですけど、その写真は上げなくて。なんか私、こうやって会ってインタビューしてもらうと、イメージが違う、と言われるんですよ」

ーー確かに、おっとりして、マイペースな人なのかな、というイメージが。 

「言われます。でも、真逆です（笑）」 

ーーすごいアッパーなタイプ？

「そうです。パリピのウェイ系とかじゃないけど、仲間とワイワイするのが好き。でも、読書も好き。幅広い感じです」

ーー本はどんなのを読むの？ 

「いろいろ読むんですけど、今読んでるのは……（バッグから出す）、これだ。カフカの短編集。あと、『若きウェルテルの悩み』（ゲーテ）」 

ーーけっこうゴリゴリのを読むんだ。 

「でもコレは自分では選ばないから、友達に貸して、って。高校の友達なんですけど、本の趣味きっかけで仲よくなったんですよ。高校ではいつも本の話をしてました。今もすごく仲よくて」

ーー本読んでいて、ああ、人間とか社会ってこうだよな、とか考えるの？ 

「本を読みすぎて、人を信じなくなってるのかもしれないです（笑）」 

ーーきれいに収まったね（笑）。

「あ、でも恋愛とかを信じてないだけで。あと仕事とか……。（マネージャーさんに向かって）信じてますけど！（笑）でも、ビジネスを介してるつき合いなわけじゃないですか？」 

ーーそれはそうだ（笑）。 

「契約が切れたら終わりの関係じゃないですか。そこは自覚してないと」 

ーーリアリストなんだね。先々のビジョンとかも考えたりする？

「すごく考えます。やっぱりグラビア出身なので、今はドラマもセクシーな役とか、おっぱい担当で出ることが多いんです。それだけじゃない役も、もっと挑戦していきたいですし」

ーーなるほど。でもセクシー役を極めていく、みたいな方向もあるでしょ？

「ありますけど……、ゲッターズ飯田さんに“年々色気がなくなります”って言われて（笑）。大丈夫かなあ」

おぐらゆうか 
19歳　1998年9月5日生まれ　千葉県出身　T167・B87W59H89　AB型　まもなくグラビアデビュー1周年。ますます活躍の場を広げ、雑誌表紙掲載数を伸ばしている。「第4回カバーガール大賞」グラビア部門受賞。最新情報は、公式Twitter、LINEブログで

文・渋谷直角
写真・佐藤佑一 
スタイリスト・上野珠 
ヘアメイク・住本彩（GiGGLE）

（週刊FLASH　2018年3月27日・4月3日号）