女優の山村紅葉が、5月3日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)に出演し、母親でミステリー作家の山村美紗について語った。
番組では、母親の高額すぎる衝動買いの話題に。山村は「ベネチアに行って。ワイングラスを買おうと思って入ったお店にシャンデリアがあり、すごく気に入って買っちゃった。でも考えたらそのときの家は全室和室。『どこにシャンデリアを飾るの?』って聞いたら、『これが合う家を買う』って」と、母とのやりとりを振り返る。
船便でシャンデリアを日本に送り、後日、母は言葉通り物件を見つけてきたという。これがまた普通ではなかった。
「ご飯を食べに行った料亭で、庭がすごく綺麗だったから『売って』と(頼んだ)。『営業中で1カ月先までお客さんが……』と言われても、『1カ月先でもいいから売って』。廃業するなら、本館・別館と全部買わなくてはいけなくて、西村京太郎さんに『ねえ半分買ってよ』と言って(2人で)買った。和風の料亭・旅館だったんですけど、中だけ洋風にして(改装)」
小説家として長者番付けの常連だった母親。
ここで共演者に「贅沢させてくれたのでは?」と聞かれるも、本人の感覚が子供の頃から「ケチ」だったため、「なんでも買ってくれるので、おもちゃ屋さんに行ったら、(買われてしまうので)手に取るのが怖くて見てるだけにしていた。(それでも)目があっただけで『これが欲しいのね?』と買ってくれるから『いや、それはクリスマスでいいから』『誕生日でいいから』『同じものがあるから』と断んなきゃいけなかった」と明かした。
ここまで母親の金銭感覚がずれていたのも、もともと母の実家が裕福だったことが関係しているという。
「庭に孔雀がいて、クリスマスにはコックさんが来てフルコースに七面鳥を食べていた(みたい)。自分付きのお手伝いさんもいたので、『<洋服を着せてくれるのがお母さんなのかな? 料理を作ってくれる人、宿題をみてくれる人、誰がお母さんなのかな?>と思っていたら、一番(家で)見たことのない人がお母さんだった』って(聞いた)」
スタジオ中が引くほどの母の金持ちエピソードを披露した山村だが、自身は大学卒業後、国税局に勤める国家公務員になっているのだから不思議なものである。