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いつも3番手だった「橋爪功」ずるい役こざかしい役が大好き
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.06.03 20:00 最終更新日:2018.06.03 20:00
俳優の橋爪功が、5月25日放送の『A-studio』(TBS系)に出演した。
番組で橋爪は、司会の笑福亭鶴瓶に「いつごろから売れ出したんですか?」と聞かれ、「40過ぎてからですね。ちょこっとした仕事はあったんですけど、いわゆるNHKの朝ドラ。それでオファーが来るようになった」と発言。
「ずるい役とか、こざかしい役が大好き」と語る橋爪。そんな彼ならではの経験についてこう語る。
「台本もらうでしょう? だいたい3番手なの。誰かが断って、嫌な役だから次の人も断って。最終的に『これは橋爪さんじゃないと無理なんですけど』と来るんだけど、それが撮影の4、5日前。どこが『俺じゃないと』だよ(笑)」
ときには、台本の自分の名前の場所に張り紙がしてあることも。気になって剥がすと「あ、またあいつ(の代わり)か」ということがたびたびあったらしい。本人によると、当時、同じような役をこなすライバル俳優が少なくとも3人はいたという。
続いて橋爪は、初めて山田洋次監督の作品に主演した『東京家族』(2012年)のエピソードについて振り返る。
「だいたい『東京家族』も(本来は)別の役だったんです。初めて山田洋次さんからいただいた役。3.11もあったし、いろんなことがあったので(監督が)1年間書き直したいと(制作が)チャラになり、主役の方がやれる状況にないということで降りた。それで、困り果てて山田さんが僕のところに来た」
ピンチヒッターとしてのスタートだったが、橋爪は昔気質の無口な主人公を好演。2013年1月31日付けの毎日新聞のインタビューでは、「山田監督が作る映画に俺が出るわけがないと思っていた」「集中できる現場で安心できた」と明かしている。
その後、山田監督の『家族はつらいよ』シリーズにて3作連続で主演し、すっかり山田組の常連となった橋爪。かつて「3番手」だった彼は、いまや日本を代表する名監督の、一番欠かせない俳優となっている。