バレーボール「佐伯美香」一人では旅行の手配もできなかった

　バレーボール日本代表のエースとして1996年アトランタ五輪に出場した佐伯美香（46）は翌年、突然ビーチバレーに転向した。

「太陽の下の明るい雰囲気に惹かれたんです。でも、ずっと実業団のチームにいたので、一人では旅行の手配もできない。ビーチでは自分で海外を転戦し、スポンサー探しをして、お金を払ってコーチを雇う。世界観が変わりました」

　2000年シドニー五輪で4位入賞、直後に結婚。長男出産の半年後には復帰した。

「20キロの産後太りを克服し、ゼロからのスタート。安いチケットを必死に探して遠征費用を浮かせました。周囲が育児を手伝ってくれて、両立できました」

　2008年北京五輪に出場し、引退。現在は松山東雲女子大学・短期大学でバレー部とビーチバレー部の監督を務める。41歳で次男を出産。

「いま、子育ての大変さをあらためて実感しています（笑）」

さいきみか
1971年9月25日生まれ　
バレーとビーチバレーで3度五輪出場。1995年〜1996年シーズンにはVリーグMVP。現在は大学で指導するほか、小学生のジュニアバレーを教える

（週刊FLASH　2018年5月8・15日合併号）