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全身ガン宣言の「樹木希林」元気の秘密は1回300万円の放射線治療
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.06.12 20:00 最終更新日:2018.06.12 20:00
「カンヌというのは全世界の映画の関係者が来て、本当にすごいところ。その中であんな貧しい作品がひょいっと(パルムドールが)獲れるのは偶然じゃない。監督の貧しさにかけては右に出る人がいない。それを全世界に認めさせたのは快挙」
第71回カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞した映画『万引き家族』の公開舞台あいさつが6月9日に行われ、是枝裕和監督、リリー・フランキー、松岡茉優、安藤サクラらとともに登壇した樹木希林が、快挙に賛辞を贈った。
本作は、家族ぐるみで万引し、生計を立てる一家の物語。樹木が是枝氏の長編映画に出演するのは、『歩いても 歩いても』(2008年)、『そして父になる』(2013年)、『海よりもまだ深く』(2016年)に続いて4作目。
映画では元気な姿を見せ続けている樹木だが、私生活では、ずっとガンの闘病を続けている。2004年の乳ガン治療から始まり、2008年には副腎・脊髄に転移が発覚、2013年3月には自ら「全身ガン宣言」をして世間を驚かせた。
自身の講演会でも「1年半たったから久しぶりに九州へ行って、放射線治療を受けてこようと思っている」と明るく語っている。
「樹木さんの闘病が奇跡的にうまくいっているのは、ガン医療業界では有名です。鹿児島の先進医療に長けた保険適用外の治療クリニックで、日本に数台しかない『四次元ピンポイント照射』ができる放射線の機械で、数年に一度、全身に転移している箇所すべてのガンを殺しているそうです」(ガン医療関係者)
治療費用は、1回あたり300万円ほどだそうだ。ただし、お金を払えれば全身転移のガン患者がすべて助かる、ということではないという。
「転移している場所が、放射線を当てにくい、または隣接臓器の関係で当ててはいけない場所であれば、治療できません。加えて治療ができても、全身のガンを殺してすぐに仕事復帰できる、というのはかなり珍しいケースです。業界では『奇跡』とされています」(同前)
では何がポイントなのか。ガン治療には、ある種の楽観さが重要だ、と前出のガン医療関係者は語る。
「悲観的になってふさぎこんでしまうより、どうにかなる、と開き直っている患者さんの方が、治療もうまくいく傾向が強いように思います。科学的に証明されているわけではありませんが」
樹木の治療の成功とかわらぬ活躍の秘訣は、そのポジティブさにありそうだ。