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『家、ついて行ってイイですか?』制作者たちの人たらしテクニック

エンタメ・アイドル 投稿日:2018.06.13 11:00FLASH編集部

『家、ついて行ってイイですか?』制作者たちの人たらしテクニック

土浦市で取材中の玉川晃ディレクター

 

 終電を逃した人たちにタクシー代を払う代わりに、自宅へお邪魔する人気番組『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京系)。番組では、70人ものディレクターたちが、毎晩のように繁華街で一般人相手に声をかけつづけている。

 

 相手は初対面なのに、なぜ彼らは自宅までついて行くことができるのか? 本誌は、番組ディレクター全員にアンケートを実施し、相手と会話をはずませるコツやテクニックについて教えてもらった。もしかしたら、ナンパや飛び込み営業の参考になるかも!?

 

 まずは、声を掛けるテクニック。こちらの問いかけに反応してくれる人は、どのような人なのか。

 

「周りに聞こえるくらいの声で盛り上がっている人や、終電間際に駅前で携帯をいじっている人は、家について行ける可能性が高い気がします」(古田嶋洋平ディレクター)

 

「歩くスピードを見ます。止まって話してくれそうなスピード感で歩いている人にしか声をかけません」(木田慎也ディレクター)

 

「その街にいて違和感がある人に声をかけると、ついていけることが多いです。サラリーマンの多い新橋で、ミリタリー系のアメカジファッションの若者とか」(坂本圭亮ディレクター)

 

 何かしている最中の人や、目立つ物を持っている人に優先的に声をかけると教えてくれたのは、松本健人ディレクター。たとえば、大きな花束を持っている人は、その日が人生の節目である可能性が高いからだ。

 

 声をかける際は、後ろからより前からのほうが確率アップすると話すのが上野健ディレクター。初めて行く駅では、明るい方の出口を攻めるという。特にマクドナルドがある出口に人は集まるし、若い人を狙うならカラオケ周辺がポイント。また、イヤホンで音楽を聴きながら歩いている人は止まってくれないことが多いそうだ。

 

 相手がこちらに反応してくれたらしめたもの。

 渡邊麗ディレクターは、急に「すみません、インタビューいいですか」と聞くのではなく、「すごいテンション高めに歩いてましたけど、何かあったんですか?」と第一声で聞くという。これなら、相手も話しやすいからだ。

 

 では、相手の話を聞くコツは?

 

「相手に楽しんでもらえるよう、ムダな質問や、ムダな時間がないように心がけ、まず相手の味方になって取材するようにしています」(玉川晃ディレクター)

 

「相手の人生を根掘り葉掘り聞かなければいけないので、取材相手には安心していただけるよう、私の話や悩みも打ち明けるようにしています」(川口晃世ディレクター)

 

「取材者に構えられないよう、ロケ中は極力ダメなやつ感が伝わるよう心がけています」(児玉アトムディレクター)

 

 つまり、相手の立場に立ちつつ、必要なら自分を下がることも会話をつなぐには大切というわけだ。

 

 会話が盛り上がってきたら、相手に対して、自分が思ったことを正直に言うのも効果があると廣瀬一貴ディレクターが教えてくれた。

 

「奥さんについて行ったとき、『旦那は誰に似てますか?』と聞いてイケメン芸能人をあげた場合、『ハードルあげますね』とか『奥さんの個人の意見ですか?』と、自分が率直に思ったことを声に出して言うことで、1対1で楽しく話してるんだなと思えるようにしています」

 

 相手の気持を徐々にほぐし、ゆっくりと相手の懐に入っていくこと。それことが人たらしの技術なのだ。

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