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通販王「保阪尚希」が語る「10億円売るためのビジネス3カ条」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.06.14 16:00 最終更新日:2018.06.14 19:49

通販王「保阪尚希」が語る「10億円売るためのビジネス3カ条」

 

「食」や「健康」を語りはじめれば、豊富な知識がとめどなく溢れ出す。元祖トレンディ俳優保阪尚希は、いまや年商10億円以上を叩き出す「通販王」になっている。50歳にしてたどり着いた、ビジネス成功の秘訣を本人に聞いた。

 

「ドラマにCMに……と忙殺されていた32歳の元旦に、突然の腹膜炎で内臓破裂を起こしてしまった。これをきっかけに、働き方や『何か自己発信しなければ』と考えるようになりました」

 

 2000年、内臓破裂と診断されて8時間の緊急手術を受け、集中治療室へ入った保阪。一命をとりとめ、芸能界に復帰したが、多すぎた仕事量は減らしていった。

 

 少しずつ制作費が減っていくテレビの現場を見て、「自分が本当に伝えたいこと」を考え、たどり着いたのは、健康のための通信販売商品のプロデュース。10代のころから、自己管理や予防医学の勉強をしており、十分な知識があったのだ。

 

「本当は好きだったサプリメントを作りたかったんですが……。芸能人がいきなりサプリを売りはじめたら、さすがにうさんくさいと思って、食に関する資格を取り、調理器具を開発しました。『食』『健康』をテーマにして、ターゲットを料理する女性に絞りました。

 

 通販番組は視聴者のほとんどが女性なんです。さらに、僕を応援してくれていた方々が僕と同じように年齢を重ねて、健康に興味を持つ年ごろに差しかかっている。ビジネスをするなら通販の世界だなと思いました」

 

 製品第1号は、2011年に販売を開始した電子レンジ用調理器具「ラ・クッカー」。1日に1億7000万円を売り上げる成功を収めた。現在は、自身の監修ブランド「保阪流」からほかにも調理器具や食品、健康器具をリリースし、年商は10億円を超える。

 

「『保阪流』ブランドが外部の影響を受けるリスクを減らすため、営業、開発、宣伝など各業務を担当する部門を分社化しています。チームがまとまり、成功できた理由は、『皆が同じ方向を向いている』からでしょう。

 

 そうすれば仕事をまかせていてもスタッフが自発的に、よりよい提案をしてくれる。まかせられる仕事はなるべく人にまかせるようにして、最近では、僕は必要なときに表に出ていくだけですよ」

 

 専門的な知識を持つ保阪にとって、食生活とビジネス観は相通ずるものがある。保阪は美味しいとわかっていながら、白米を極力食べないという。 

 

「糖質は健康によくないと考え、糖質をゼロにする食生活を続けています。栄養や結果を考えずに、ただ美味しいからとなんでも食べてしまうことは、ビジネスで『楽だから』『カネになるから』動くのと同じ。

 

 ビジネスを成功させるには、『欲求を抑える』ことが大事なんです。自分のやりたいことをただ追求すると、どうしてもよりコアなことをやりたくなる。それではお客さんがついてこられません。

 

 自分が行きすぎていないかを見極めて、一般の人のレベルを知るために、世間の情報をひっきりなしに入れるようにしています」   

 

 これは、通販業での痛い失敗から学んだ教訓である。 

 

「通販の鉄板商品、餃子で大コケしたんですよ。素材にも味にもこだわって、個包装のうえ、採算度外視で安くしたんですが……。『色』で失敗しました。餃子の皮に焙煎した小麦粉を使い、茶色くしてしまった。食べたらべらぼうに美味しいんですが、テレビじゃ全然美味しく見えなかったんですね」

 

 保阪が現在手がけるビジネスは、鉄やガスの利権。今月出演した番組では、「1年で5000億円稼げる」イランでのガス利権交渉をおこなう様子が放送された。これはすべて若いころから培ってきた経験のおかげだという。

 

「40代、50代という年齢だからこそ大切にしてほしいのは、『人脈』です。今回、僕がイランでお世話になった人たちは、かつて東京で遊んでいた仲間ですが、いまや自国で偉くなっている。 

 

 考えてみれば、30年も前に来日して働いていたんですから、本来、高い地位にあるような外国人の若者だったんですよね。そういった国際的、多角的な洞察力を持つこと、そして人との出会いを大切にすることが、ビジネスの成功につながります」

 

【保坂流ビジネス成功の3カ条】

 

(1)人にまかせる

 

 出るべきでないところは、人にまかせたほうがいいという。「皆が同じ目標を持っていれば大丈夫」。

 

(2)“糖質は摂らない”

 

「栄養や結果を考えて、自分を抑えることが大切」
 美味しいから、楽だからを理由にしてはいけない。

 

(3)50歳の「人脈」を大切に

 

 いろいろな人とのつながりが生きてくる年齢だ。
「仲間たちも自分と同じように年齢を重ねています」

(取材/インタビューマン山下).

 

ほさかなおき
1967年12月11日生まれ 静岡県出身 俳優、タレント、健康料理研究家、通販コンサルタント。近著に『どん底から1日1億円の売り上げを出す方法』(ワニブックス/1404円)

 

(週刊FLASH 2018年6月5日号)

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