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小柳ルミ子「もし私が代表監督だったら」選ばれしメンバーは?

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.06.19 16:00 最終更新日:2018.06.19 16:00

小柳ルミ子「もし私が代表監督だったら」選ばれしメンバーは?

 

「中島翔哉選手が外されたのには驚愕でした。結果を出しているし、アシストもしてる。人に使われる事も人を使う事も出来、1人でも仕掛けられるドリブラーだ。外された理由にも驚いた。『ポリバレント性がない』と。(中略)

 

 まぁ、ユーティリティと言う事だが、ポリバレント以前に【スペシャリスト】が必要なんじゃないだろうか」  

 

 寝食を忘れて観戦に没頭する小柳ルミ子は、5月18日のサッカー日本代表のメンバー発表を受けて、自身のブログにこう綴った。では、もし小柳ルミ子が代表監督だったら、どういうメンバーを選ぶのか?

 

「日本は圧倒的に個の力が弱いので、組織力で戦うしかないんです。そこで重要になってくるのが、技術もさることながら、性格です。サッカーは戦況に応じて、ピッチ上で個々にコミュニケーションを取らなければならない。 

 

 求められるのは対応力や順応力。まわりの選手に『お前、前に出ろよ』『ちゃんとサポートしてくれ』と言われたとします。そんなときに、言うことを聞かない選手がいたら勝てるわけがない。

 

 だから、聞く耳を持って、チームのために献身的に動ける選手を選びますね。所属クラブで結果を出している ことやコンディションがいいことは大事だし、対戦国から研究されていない選手もおもしろいと思うんですが」

 

 そんな小柳が、中島(23・ポルティモネンセ)とともに期待を寄せていたのが、今季オランダリーグ移籍1年めで9ゴールを挙げた堂安律(19・フローニンゲン)だったが、こちらも惜しくも落選の憂き目に。

 

 一方で、キャプテンとしては「いい人すぎる」と小柳さんが嘆く長谷部誠(34・フランクフルト)がメンバー入りし、ハリルホジッチ前監督(66)のもとでは冷遇されていた本田圭佑(31・パチューカ)、岡崎慎司(32・レスター)、香川真司(29・ドルトムント)も選出された。

 

「3人ともコンディションが不透明ですよ。本田選手はパチューカで試合に出ていましたが、香川選手と岡崎選手は、最近怪我で試合に出ていなかった。本田選手はメンタルは強いと思いますし、技術もある。あとはコンディションを整えて、チームのためにハードワークができるかどうかじゃないですか」  

 

 厳しく言及したのは香川について。

 

「正直、物足りなさを感じます。プレーを見ているとゴールに向かわない。ペナルティエリア内にいて、反転すればゴールのほうが近いっていうのに、(ボールを)下げるんですから、がっかりしますよ(苦笑)。

 

 ゴール前で積極的なアクションを起こせば、何かが起きるんです。シュートがゴールの枠に行かなくても、DFに当たってコースが変わるとか、それがCKになったりオウンゴールにだってなるかもしれない。エリア内でなんで逃げるのか」  

 

 もちろん、高く評価する選手もいる。

 

「酒井宏樹選手(28・マルセイユ)は、フランスリーグで1年を通じて存在感を示し、コメントなどを聞いていても人としての成長を感じます。

 

 根性があるのは原口元気選手(27・フォルトゥナ・デュッセルドルフ)。彼はサイドでアップダウンを繰り返し、誰よりも走りますから」  

 

 格上との対戦が続くW杯でこそ、原口のように攻守に献身的な動きを見せる選手が重宝される。 

 

「もう(GKを除いた)10人がそうじゃなきゃダメですよ。それと、日本が勝つにはGKがファインセーブを連発しないと。これは絶対です!」

 

 メンバー入りしたGK・東口順昭(32・ガンバ大阪)は右頬骨骨折と、その怪我の具合も心配されるが、小柳さんは怪我はむしろ頬でよかったと話す。 

 

「手や足なら無理ですが、頬なら痛くても出られるじゃないですか(笑)」  

 

 ただ、W杯のような大舞台で、GK一人でゴールを守りきるには無理がある。そこでCBの役割も重要になってくるが、小柳さんは吉田麻也(29・サウサンプトン)と槙野智章(31・浦和レッズ)にやってもらうしかないと言うが。 

 

「槙野くんには頑張ってほしいですけど、彼は集中力が90分もたないんですよ(笑)。時々、ここでハンドかよってポカやるし。彼のかわいらしい性格も知っていますけど、やっぱりプロとしてシビアにならないと。熱さがいいほうにいけばいいんですけどね」

 

 ゴールを奪って勝利するには、点を決めるストライカーの活躍が必要だが、小柳さん好みの日本人ストライカーは誰なのか。日々、世界のトップ選手を見ているだけに、どうしてもその選手と日本人選手を比較してしまうという。

 

「これがメッシ(30・バルセロナ)なら、スアレス(31・バルセロナ)なら決めているよなって。世界のトップ選手は、チャンスを逃さないですから。W杯では、チャンスはものすごく少ないと思うんです。だからこそミスをしないで、チャンスでは絶対に決めること。でも、それが難しい(苦笑)。

 

 大迫勇也選手(28・ブレーメン)には期待しているんですが、いまいち結果を出してくれない。ポストプレーが評価されていますが、彼の仕事は点を取ることじゃないんですか!」

 

 それから、これだけは言いたいと、小柳さんは言葉に熱をこめる。

 

「『今のはいいプレーでしたね』とか『うまかったですね』はいらない。いいプレーじゃなくても、点を取ればいいんです。

 

 パスを回すのも大事ですが、それは点を取るための手段であって、回している間にボールを取られたら、なんのために回しているかわからないじゃない。ロシアではとにかく全員で、ゴールに向かう、ゴールを守る姿勢が見たい。じゃないと勝てません!」

 

こやなぎるみこ 
1952年7月2日生まれ 福岡県出身 
1970年に宝塚音楽学校を首席で卒業し、NHK連続テレビ小説『虹』で女優デビュー。1971年『わたしの城下町』で歌手デビューし、同年の日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞。以降、『瀬戸の花嫁』『お久しぶりね』などヒット曲多数。現在は女優、歌手として活躍

 

※小柳ルミ子の最新刊『パスコースがない? じゃあ、つくればいい。』は東京書籍より発売中

(週刊FLASH 2018年6月12日号)

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