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SKE48「大場美奈」総選挙スピーチの勝ち抜けメディア戦略

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.06.22 11:00 最終更新日:2018.06.22 11:00

SKE48「大場美奈」総選挙スピーチの勝ち抜けメディア戦略

 

 松井珠理奈が初の女王となり、幕を閉じた2018年のAKB48総選挙。投票権付きのシングルが初日売り上げ歴代最高となる159万枚を記録するなど、ファンの熱気は高まり続けている。
 

 総選挙の名物となっているのが、順位発表後に行われるスピーチだ。今回、誰よりもテレビを意識して話していたのが、キャリア9年のSKE48大場美奈。昨年26位から8位にジャンプアップし、初の選抜入りを果たした。

 

 スピーチでは「人の本気を笑わない、これは去年の総選挙で私が言った言葉で、これを1年掲げて頑張ってきて、今日また新しい夢をかなえることができました」と明るく語る。ついで、「次はテレビを見ている皆さんに私を覚えてもらえるよう、頑張ります」と話していたのが印象的だった。

 

 そんな彼女に、スピーチ原稿をどのように書いたか話を聞いた。

 

――総選挙のスピーチはどのくらい準備するのですか?

 

大場 私は前日の夜、そわそわした気持ちが高まってきたところで考えるようにしています。夜の22時から深夜3時半まで、5時間半かかりました。スマホで書いて、マネージャーさんに送って「ここは削ったほうがいい」「いや、私はここだけは言いたい」って繰り返しながら、とにかく簡潔でわかりやすく、それでいて自分の特徴を正直に伝えるように心がけましたね。

 

――いっきに書き上げるのですね。

 

大場 1年間やってきたなかで、大事な言葉はメモをとっています。それから、歴代のスピーチを調べて、時間の目安を決めて、大体のイメージは先にしておきます。先輩たちのスピーチって、すごく長く話されてるように思っていたのですが、実際は2~3分なんですよ。 

 

――大場さんのスピーチは、テレビ視聴者に向けた内容が多かったことが印象的でした。意識したのはどのような点ですか?

 

大場 テレビを見ている人って、AKB48のことや歴史なんかを知らない人が多いですよね。だから、まずは自分のことを知ってほしいという思いで、自己紹介しました。
 それから、選抜メンバーのスピーチはかなり終盤なので、お客さん達も疲れていますよね。だから、「名古屋のおいしいものを食べて帰ってください」とか、あまり固くならないようにバランスをよくすることは意識しました。

 

――選抜入りする前提でスピーチを考えたのですか?

 

大場 今年は完全に選抜入りを信じて疑わなかったです。違うバージョンは用意してなかったですね(笑)。 

 

――ナゴヤドームにはSKE48のファンが数多く詰めかけていましたし、目の前にいるファンよりもテレビの視聴者を意識するのは難しかったのでは?

 

大場 最近、特に感じるのですが、テレビに映ることができる総選挙ってものすごいチャンスなんです。ファンの方たちとは握手会や生配信サイトのSHOWROOMなどで会うことができますが、それ以外の方たちに自分のことを伝えられる機会って、滅多にないんですよ。 

 

――それでも、多くのメンバーは、会場のファンに向けたスピーチに終始しがちですよね。

 

大場 今回のスピーチを聞いて、ファンの方から「自分たちを信じてくれている気がしてうれしかった」と言われました。
 どういうことかと言うと、ファンの方たちは私が夢を叶えるために投票してくださいましたが、総選挙のスピーチで私が誰に向けて話すべきかわかっているし、それが自分たちに向けられたものでない部分が多少あったとしても、そのぐらいでは離れないんです。
 今や仲間というか、チームのようになっているので。今回の思いが伝わっていると感じて、お互いに成長したなと思える選挙でした。 

 

――実際のスピーチではうまく話せましたか?

 

大場 思った通りに話せたので、まったく後悔がありません。(司会の)徳光さんに両親への感謝について聞かれたやり取りも含めてテレビの尺ぴったりだったので、運も味方したなと思いました。 

 

――スピーチで「これからはテレビを見ている方に覚えてもらえるようになりたい」と話していましたが、具体的にはどんなことを考えていますか? 

 

大場 とにかくテレビや雑誌にいっぱい出られる存在になりたいと思います。同じSKE48の須田亜香里をずっと見ているので、刺激になりますね。
 スピーチでは「私は特徴がない」と言いましたが、特徴がないと言ってもあきらめず、いろんな仕事をしていく中で自分を発見していくこと。そして、これまでとはまた違うファンを増やしていくこと。
 まずは、お仕事させていただく目の前のスタッフさんたち一人ひとりにファンになっていただくことが大切なのかなと思っています。

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