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立川志らく「爪痕を残さないとコメンテーターとして無意味」

エンタメ・アイドル 投稿日:2018.07.13 20:00FLASH編集部

立川志らく「爪痕を残さないとコメンテーターとして無意味」

 

 立川志らくの名を世に広く知らしめたのは、情報番組『ひるおび!』(TBS系)だ。批判を恐れぬ物言いが、毎日のようにネットで取り上げられ、いまや、もっとも注目を集めるコメンテーターとなった。 

 

「私の発言が炎上したとしても、それは世間の人の中に、私が残ったということです。落語家がコメンテーターとしてテレビに出るなら、爪痕を残さないと無意味ですから」

 

 

 反響を呼んだ代表的な発言が、2017年末から2018年初頭に起こった、角界を舞台にした一連の騒動。番組の月曜レギュラーとして共演する、国際政治学者の横江公美氏は、志らくのコメントの力強さについて、こう分析する。

 

「貴乃花問題では、志らく師匠は一貫して『相撲協会は間違っている』と発言しました。そこには鋭さと強さ、相撲への愛がありました。師匠のコメントには、いつも全方位の愛が詰まっているんです」

 

 志らくの起用に関わったプロデューサーの松添美徳氏は、志らくの視点を高く評価する。

 

「権力への批判と、市井の人々への優しさという、落語の世界の論理がコメントに詰まっています。世間の反応は、こちらの狙いどおりでした」

 

『ひるおび!』のレギュラー以降、バラエティ番組を中心にテレビ出演が急増。「2017上半期ブレイクタレント」の1位にも輝いた。

 

 じつは志らくは、若手のころに一度、バラエティ番組でブレイクしている。しかし、ある時期から意図的にテレビ出演を

控えるようになった。

 

「落語の時間や人格をテレビに奪われる、と不安になったんです。でも師匠格となったいまは、落語会の冒頭に話すのと同じ内容をテレビで話しているだけ。それで存在を許されるので、無理がないんですよ。

 

 着物で出演することで、視聴者に落語の存在を認識させることもできます。

 

 師匠の談志は生前、当時の事務所の社長に『なんで志らくをスターにできないのか』と言っていました。それが最近、気になり始め、遅ればせながらの師匠孝行も兼ねています」

 

たてかわしらく 
1963年8月16日生まれ 1985年に立川談志に入門し、1995年真打昇進。高座だけでなく、テレビ、演劇、映画など登壇するすべての場で、落語の世界観を表現し、「全身落語家」と自らを呼称している

 

(週刊FLASH 2018年6月26日号)

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