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立川志らく「『落語のファミレス化』を打開しないと」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.07.23 20:00 最終更新日:2018.07.23 20:00

立川志らく「『落語のファミレス化』を打開しないと」

 

 ワイドショーのレギュラーに抜擢され、バラエティに多数出演し、いまやテレビ画面で見ない日はない。天才・立川談志から芸の本質を継いだ立川志らくは、「落語の世界観」を武器に、世の注目を引き寄せる!
 

「最近、柳家花緑に言われたのですが、私が昔から落語会で話している雑談と、いまテレビで話していることは同じなんだそうです。『兄さんは変わっていなくて、たまたま世間に見つかっちゃったんだよ』って。妙に納得しました。

 

 

 談志は、メディアで売れている芸人が好きでした。でも、若いころの私はそれを拒否しました。当時はまだ落語家として不安定で、売れたら落語から離れてしまう気がしたのです。

 

 この年になっていろいろ(メディアに)出ると、そうはなりませんでした。それは経験を積んだからです。

 

 最近は、今まで来たことのない層のお客さんが落語会に来るようになっています。ただ、まだまだ『「ひるおび!」のうるさいヤツが落語をやっている』くらいに思われていて。私はそれを『落語のファミレス化』と呼んでいます。 

 

 安心して食べられるけど、老舗とは思われていないんです。それを打開していかないと。できないなら、その程度の落語家だということです。

 

 最近よく、『談志を超えられるか』と聞かれます。芸の部分だけなら、超えている噺はいくつかあります。でも、野球でイチローが長嶋茂雄に記録では勝っても、存在では敵わないでしょう?

 

 本来の私は『内弁慶』。家族の前ではずっとしゃべっていても、学校ではとても無口な子供でした。いまも私生活ではおとなしいですよ。音楽家に楽器があるように、内弁慶の私にとって、落語が意思表現の方法なんです」

 

たてかわしらく 
1963年8月16日生まれ 1985年に立川談志に入門し、1995年真打昇進。高座だけでなく、テレビ、演劇、映画など登壇するすべての場で、落語の世界観を表現し、「全身落語家」と自らを呼称している

 

(週刊FLASH 2018年6月26日号)

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