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「サザンオールスターズ」後輩が語るレコーディング現場秘話
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.08.07 20:00 最終更新日:2018.08.07 20:00
デビュー当時、“コミックバンド” と揶揄されたサザンオールスターズが、世間や業界のタブーを破り続けて40周年!
桑田の高校の後輩に当たる音楽関係者がこう話す。
「僕が鎌倉学園高校に入学したとき、『先輩のなかに伝説の人がいた』という話を聞きました。それが桑田さん。文化祭での演奏はフォークに限られていたのに、初めて桑田さんがハワイアンというカテゴリーで、バンド演奏したそうです。
これが鎌倉学園史上初のバンドステージになった。桑田さんには企画力と交渉力があったんですね。桑田さんが『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)で、高校時代のことを話題にすると、翌日は学校で騒ぎになったものです。
僕が音楽業界に入ったばかりのころに、サザンのレコーディング現場を見せてもらったことがあります。桑田さんはスタジオに入って曲を作ることもあるんですが、レコーダーを回して、ギターのコードだけを弾いている時間があって。鼻歌すら歌わず、なにをやっているのかわからないことがあったんです(笑)。
桑田さんの頭の中だけで音が鳴っているんですね。サザンの名曲は桑田さんのギター一本から生まれる。僕には、その作業さえ才能の塊に見えました」
レコーディングには、日本のスーパーミュージシャンが集められ、音のアイデアを演奏家がプレゼンして、桑田さんがチョイスして練り上げていく感じだという。
「桑田さんのご自宅にもスタジオがあって、レコーディングスタッフが2チームあるんです。レコード会社の関係者は、24時間態勢で、桑田さんを支えているようです。
これは聞いた話ですけど、原由子さんの産休のあと、サザンが『みんなのうた』を発売したとき、所属事務所・アミューズの大里洋吉さん(現・会長)が、全国の営業所をまわって『この歌で再スタートします!』と熱く語り、販売スタッフを鼓舞したそうです」
桑田、レコード会社、事務所が三位一体となって40年間音楽を作り続けてきたのだ。今もトップを走り続けられるのは、まさにチーム力のなせる技。
「どんなジャンルの音楽もサザンとして成立する、バンドメンバーの音楽スキルの高さ。エロをコミカルに歌う『女神達への情歌』『マンピーのG★SPOT』と、王道ラブソングの『真夏の果実』『TSUNAMI』を、同じ人たちが作ってパフォーマンスしていることこそが、サザンの強みだと思いますね」
(週刊FLASH 2018年7月24・31日合併号)