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小栗旬が舞台演出家の父から受けた薫陶は「スタッフを大切にせよ」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.08.13 11:00 最終更新日:2018.08.13 11:00
俳優の小栗旬が、8月3日放送の『あさイチ』(NHK)に出演し、舞台演出家の父・哲家氏について語った。
番組では、かつてNHKが哲家氏を密着したドキュメンタリー番組を紹介。野外の音楽フェスティバルの準備中には、妻や当時5歳の小栗らが見学に訪れていた。
映像で妻は夫について「やっぱり仕事しているときが1番いい。仕事を取ったら何にもないんじゃないかな。うちに帰ってくると子煩悩ですけどね」と話す。
続いて、哲家氏は舞台演出について「我々は出ちゃいけない商売。誰がやったかわからないけども、いい舞台だったねと言われることが僕らの理想。どんな仕事であっても、ただやればいいだろうじゃなくて、そこに愛情を持ってあげる。これが1番の哲学だと思いますね」と語っていた。
映像を見た小栗は、ステジオでこう振り返る。
「父の仕事場を覗くことは、けっこうあったかもしれないですね。東京でやってるオペラのときなんかは遊びに行かせてもらったりしていました。
舞台の楽屋って独特の匂いがあって。煙をたく匂いとか、少しカビっぽいような環境。裏方なのでいつも真っ黒の格好をしているんですが、父がバタバタ動いている姿を見るのは、すごく楽しかった。特別なところに来ている感じがして」
こうした小栗の体験は、俳優業にもいい影響を与えたという。
「10台後半のときには父の仕事を手伝ったこともあって。オペラの歌い手さんにキューを出す仕事をやらせてもらった。とにかく父からは『スタッフさんを大切にしなさい』って言われているので、(舞台裏を見たことが)すごく役立っているというか、いいアドバイスをもらっているなと思いますね」
続いて共演者から「(芸能界へ進むことに)反対はなかったのか?」と聞かれると。
「最初のころはすごく反対していました。簡単な仕事ではないし、苦労もすごく多いし。『そのチョイスはいいことじゃないんじゃないか』って感じがありました」
2017年12月には、父が長年関わるイベント「サントリー1万人の第九」で朗読を披露し、親子共演を果たした小栗。「コンサートは家族がやってきたことなので、とても偉大な仕事をしているんだなと改めて思いました」と感想を述べているが、父親よりもいっそう感慨深かったことだろう。