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『プレバト!!』夏井いつき先生が「俳句ブーム」を作るまでエンタメ・アイドル 投稿日:2018.08.30 11:00

『プレバト!!』夏井いつき先生が「俳句ブーム」を作るまで

 

「せんせ~い!」
 司会の浜田雅功(55)の呼び声で画面が切り替わると現われる、着物姿の女性。「凡人の発想ね」「説明しない!」「17文字しかないんだから文字を無駄遣いしない!」

 

 

 赤ペン片手に、芸能界の大御所相手でも容赦なく突っ込むのは、俳人の夏井いつきさん(61)だ。

 

プレバト!!』(木曜19時~・MBS/TBS系)は、関西では『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)を凌ぐ人気番組となった。原動力は、2013年11月から始まった「俳句」のコーナーだ。

 

 総合演出のMBS・水野雅之氏が話す。

 

「最初の収録で浜田さんが『このおばはん、おもろいな!』と大笑いしてくれたとき、『これはイケる!』と。夏井先生は、きつい言葉がきつく聞こえない。出演者で怒った方って一人もいないんです。

 

 出演する前はみな怖がるけど、一回出たら『もう一回出たい』となる。スタッフも出演者も夏井先生の塾生みたいなものですね」

 

 平成の終わりに俳句ブームを起こした夏井さんは、どのような人物なのか。彼女は20代のころ、愛媛県で中学校の国語教師を務めていた。

 

「教職は、天職だと思っていたんです。子供たちを国語好きにさせるために工夫するのが楽しかった。私が赴任した中学では、嫌いな教科で国語が断然1位。ピーマンが嫌いな子に、どんな工夫をすれば食べてもらえるか考えるようなものですね。

 

 授業は、自作自演の50分の脚本だと思っていたんです。(受け持っていた)4クラスで性格が違うから、それぞれ別の脚本を作って。生き生きした反応が返ってきたら、それがまた楽しかったんです」(夏井さん・以下同)

 

 趣味程度に俳句を作ってはいた。本格的にのめり込んだのは、「勝手に弟子になる!」と入れ込んだ、俳人・黒田杏子さんの影響だ。黒田さんが俳句雑誌で選評コーナーの連載を開始すると、鬼気迫る勢いで投稿し続けた。

 

「投句用紙に七句書いて送るんだけど、その裏が通信欄というか、好きなように書いていい用紙だったの。だから、前回の自分の句で、落選したり、掲載時に一文字変わっていたりした句に関して勝手にレポートを書いて。

 

 このときの“独学”が基礎体力につながったと思うんです。10年ぐらいたって、黒田先生と初めて会ったとき、『あなたの筆跡は嫌になるほど見た(笑)』と覚えてくれていました」

 

 30歳のとき、決断をした。8年続けた教職を、家庭の事情で辞めざるをえなくなったのだ。さらに43歳で離婚を経験。苦難の時代を、俳句一本で通してきた。

 

「教職は大好きな仕事だから辞めたくない。それで、ケリをつけるために『私は俳人になる』と言いきって辞めたんです。当時は本当に貧乏で、家賃が払えず、出ていかなくてはいけない夢を何度も見ました。

 

 でも、タンカを切って教職を辞めたから、カッコ悪くて後戻りできない。俳句の世界で少しでも形を作らないと、と必死でした」

 

 正岡子規らを生んだ「俳都」松山が、その心意気を後押ししてくれた。次第に句会ライブの声がかかるようになり、テレビやラジオの仕事が増えていく。

 

 俳句を通じて知り合った8歳年上の映像プロデューサー・加根兼光氏と、49歳で再婚を決意。彼と松山に新会社を作ったとき、『プレバト!!』の依頼があった。

 

「映像に詳しくて、俳句も作っている兼光さんがいろいろアドバイスしてくれるのね。それで観ている人にも伝わりやすくなった。俳句の世界は面倒くさくて、テレビや新聞に出ると『俳句をメシの種にしている』と批判されることもありました。

 

 でも、ありがたいことに『プレバト!!』は案外、大御所の先生方にも受け入れられているの(笑)」

 

 スタッフの「俳句脳」も育ってきた。5人の名人、7人の特待生。出演者たちの成長が長寿番組を支えている。

 

 前出の水野氏が言う。 

 

「俳句って感覚的なものだと思ってたんです。でも、夏井先生が添削すると、よくなったと全員が納得できる。思った以上に論理的だった。俳句が映像の編集と似ている点も大きかった。

 

 切れ字の『や』を使えば、視点が切り替わり、(ひとつの句で)ツーカットを表現できる。ズームしたり、全然違うカットを挿し込めば、奥の深い世界を表現できる。スタッフがのめり込む要素が俳句にはあったんです」

 

 夏井さんも、番組にのめり込んでいる。

 

「俳句を広めるためなら、と引き受けたけど、最初は、送られてくる俳句がひどいものばかりで『こんなもの添削できるか!』とスタッフと喧嘩してましたよ。

 
 でも、いまはスタッフが自分たちで俳句を作って、出演者と一緒に悩んだり喜んだりする。バラエティの制作陣ってすごいな、って思うんです」(夏井さん)

 

(週刊FLASH 2018年8月14日号)

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