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さくらももこさん「幻の手書き原稿」を発見撮!

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.08.30 16:00 最終更新日:2018.08.30 16:00

さくらももこさん「幻の手書き原稿」を発見撮!

 

 8月27日、漫画家のさくらももこさん(享年53)が乳ガンで亡くなっていたことが明らかになった。一報が流れると、『ONE PIECE』作者の尾田栄一郎はじめ、多くの有名人から追悼の声が上がった。

 

 さくらさんは、1984年に漫画『ちびまる子ちゃん』でデビュー。1990年にアニメ放送がスタートすると、日曜夜の定番として高視聴率を記録するようになる。

 

 

 本誌は、アニメが1000回を迎えた2012年、製作元の日本アニメーションで、放送開始までの苦労を取材している。

 

 当初、スタッフには、さくらさんと同じ20代後半のメンバーが集められた。

 

「でも、みんな若手であまり経験がないため、普通の作品から見たらとんでもないことばかりしていたんです。キャラクターの肌を全部真っ白にしてみたり、キャラクターがカメラ目線でしゃべってみたり」(同社スタッフ)

 

 そもそも、選ばれた若いスタッフたちは、聖徳太子の1万円札も、まるちゃんが好きな山口百恵も、誰も実物を見たことがなかったので、時代考証には苦労したという。

 

 まるちゃんの部屋はピンクと決まっているが、天井も壁も床もほとんど区別がないように描かれている。子供は背が低いから、下から見上げるような構図も多い。

 

 さらに水は透明ではなくハッキリした水色、髪の毛は真っ黒、そして全体にフラットな絵柄にしたことが、わかりやすさにつながった。

 

 脚本には2カ月ほどかけるのだが、困ったのはネタが尽きてしまったこと。なにせ、1974年ごろの話を毎週毎週作っているのだ。どうしてもネタ探しには苦労する。

 

「以前、ヤンバルクイナの話が出てきて、最初はいい話となったんですが、そういえば1974年にヤンバルクイナって発見されてないって気づいて……あえなくボツになりました(笑)」(同)

 

 さくらさんも、初期の5年間で250本強のアニメ脚本を書き下したが、徐々に脚本作業からは離れていく。そんななか、1000回記念の脚本をさくらさん自身が書くことになった。

 

 本誌は、その手書き脚本を撮影していた。脚本はト書きが少なく、ほとんどがセリフで書かれている。特徴的なのが丸っこい文字で、さくらさんの性格が伺える。

 
 記念すべき1000回目の放送タイトルは「わたしの生まれた日」。さくらさん自身がモデルになった「まるちゃん」の誕生秘話だった――。

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