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前川清「氷川きよし」にペンライト数で負けて「ごめんなさいね」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.08.30 20:00 最終更新日:2018.09.01 04:05
歌手の前川清が、8月21日放送の『チマタの噺』(テレビ東京系)に出演した。
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番組で前川は、趣味がないという司会の笑福亭鶴瓶に対し、テレビの仕事が趣味になっていると指摘。続いて「僕なんかは歌うって趣味じゃなくて。本当は歌いたくないんですよ。何度でも言いますけども」と発言する。
ここで鶴瓶が「いやいや歌わなあかんやんか」とツッコむと、「仕事としてやっぱり一生懸命歌うけども。『歌手目指して僕はデビューしたわけじゃない』って自分がいる。歌が好きで入った人よりも、もう食うために必死ですから。僕はその(歌が好きな)方たちよりも一生懸命歌っていると思います」と応じた。
前川は2001年11月24日付けの毎日新聞のインタビューで、自らの歌の原点についてこう語っている。
「歌謡曲は全然聴かなかった。音楽として意識して初めて買ったのはプレスリー。ラジオの洋楽ヒット番組を聴いていたし、姉たちが彼を気に入ってた。僕はプレスリーのバックで歌っているコーラスが格好いいと思った。佐世保という場所も洋楽が入りやすかったしね。環境が洋楽だったんだ」
その後、長崎のクラブ歌手になった前川。「このダンスホール、クラブ時代が一番面白かったね」とし、芸能人になることではなく、あくまでクラブ歌手として生きていくことが夢だったと明かす。
前川の歌手活動に対する姿勢は一貫しているようで、インタビューでもこう語る。
「その時に歌を『楽しい』と思ってはいない。仕事って楽しいことはないのよ。神経とがらして気持ちの中で一生懸命歌っても、お客さんに向かって歌う時は冷めてますよ。押し売りはしない。ふっ、と感じる時に流れないと歌謡曲は感じないの。聴いていない人がいるとメゲるんだけどね」
そんな前川だからこそ、後輩の氷川きよしと仕事で一緒になると思わず感じてしまうことがあるそう。『チマタの噺』にてこう明かす。
「氷川きよし君とかのときはペンライトがすごいんですよ。僕なんか出ていくと、ほとんどなくなるんです。(それで)自分が控えめになって、歌い方がちょっと、『ごめんなさいね』という気持ちになるときもあります」
8月19日で70歳になった前川清は、今年デビュー50週年。押しも押されぬ大御所なのに、どこかで一歩引いたところがあるからこそ、芸能界で生き残れたのだろう。