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坂上忍が怒らない大人に苦言「年長者は失敗を教えてやれ」
俳優の坂上忍が、10月4日放送の『ゴロウ・デラックス』(TBS系)に出演した。
番組では坂上の著書『おまえの代わりなんていくらだっている』(新潮新書)を紹介。この中で坂上は、20代前半のADの男性にイラついた経験を記している。
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《ロケの移動中に女性タレントさんが恥ずかしげにトイレ休憩をお願いした。では、近くのコンビニに寄りましょうということになり、5分ほど走った先で見つかったのだが、ドライバーさんが駐車をしようとハンドルを切ったその時である。問題のAD君がか細い声で言ったのだった。『あと10分ほど先のコンビニの方が、大きくてトイレも綺麗ですよ』と……>
スタジオで坂上はこの部分について、「要はロケハン(下見)に行ってるADさんだから10分先のトイレが綺麗だって知っている。で、そのAD君も最初から10分先のコンビニを紹介したかったはず」と説明。
「けど、頭の中で思ってて、勇気をふるったのがドライバーさんがハンドル切ってからって、『おめぇ遅すぎんだろ』ってことなんです。わかっているのに自分の意見だったり、自己主張しない子があまりにも多い」と続けた。
また、こうした若者を現場で目の当たりにしても、決して怒ろうとしない大人たちにも苦言を呈す。
「おそらくいまの若い子たちよりも、僕が若かったころの方がよっぽどひどいことをしている。そういう経験をしている大人が、『いや俺も若いころひどかったから偉そうなこと言えないんだよ』って言い方しますけど、『だからこそ言え』って。
『失敗してた人の方が言ってあげないと、失敗を教えられないじゃないですか?』って僕は(怒るときに)自分に言い聞かせている」
ちなみに、2017年2月15日放送の『1周回って知らない話』(日本テレビ系)では、「怒っている役を演じていることがある」「仕事なんだから(怒られた人間が)かわいそうとか思っている場合ではない」「嫌われてでも言うべきことは言わなきゃいけない」と、人に対して怒る理由を語っている。
坂上は後進のためにあえて嫌われる道を選んでいるのだ。