イニエスタに久保建英…Jリーグ通芸人に聞いた今季の見どころ

　芸人イチのJリーグ通と言われている平畠啓史。平畠とは旧知の元芸人・インタビューマン山下が、今季、注目を集めるJリーガーたちの見るべきポイントを教えてもらった！

――スペイン代表として直近の2018W杯にも選ばれ、過去のW杯には4度出場し、うち1回優勝経験のあるイニエスタ選手は、どこを注目すべき？

「イニエスタ選手はバンバン点を取るような選手ではないんです。サッカーってゴールシーンが一番面白いじゃないですか。でもイニエスタぐらいになると、それ以外のところも楽しめる。だから、ゴールシーン以外のところを見てほしいです。

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　イニエスタが来て、今年チームの結果が出た方がもちろんいいのですが、これからずっと先も、ヴィッセル神戸がFCバルセロナのようなパスをつなぐサッカーをするための、最初のきっかけになる選手なんです。

　だから、20〜30年後に『あのときイニエスタが来てくれたから、こういうチームになったんだ』というぐらい長い目で見るといいでしょう。それくらい、影響力のある選手です」

――ドイツ代表としてW杯に過去3度出場し、うち1回優勝経験があるポドルスキ選手の注目点は？

「直近の2018年W杯には出てないですが、ポドルスキ選手は一発一発、シュートの弾道とか軌道に『あ～！すごいな！』というのがあります」

――スペイン代表として過去3度W杯に出場し、うち1回優勝経験のあるフェルナンド・トーレス選手の注目点は？

「この人はプレーのうまさだけではなく、スター選手の華があるので、それだけで見る価値があると思いますね。

　トーレス選手はFWで点を取る人なんですけど、『俺にボール出せ！』と言って、全部自分で切りこんでシュートを決めるような人ではないんです。誰かにパスを出してもらって点を取るので、日本人選手との連携も見て欲しいです」

――FCバルセロナの下部組織に5年間在籍し、15歳5カ月のJリーグ最年少出場記録を更新した久保建英選手の注目点は？

「17歳で体もまだ出来上がってないのですが、すごく強いパスがパーンと来たときにスパッと止めるような、瞬間、瞬間に『やっぱ、こいつすごいな！』というのがあります。

　久保選手と一緒に練習してる人が一番うまさをわかっています。サッカー選手は誰しも自分が一番活躍したいと思ってますが、一緒にピッチに出たとき、周りの大人の選手たちが一歩引いて、久保選手が働きやすいような環境を作ってあげたりするんですよ。

　そうした方がチームがうまくいくので。周りが久保選手のことをリスペクトしているのが見えるんです。そこが本当にすごいと思いました」

　なかでも一番活躍しそうな選手は、やはりイニエスタだという。シュートは少ないかもしれないが、ボールをたくさん触るので、試合にムラがないからだという。

　いざ、注目だ！

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※10月11日、戸田書店静岡本店で出版記念イベント開催