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テレ東『モーニングサテライト』キャスターは大変です!
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.10.29 20:00 最終更新日:2018.10.29 20:00
早朝に金融・マーケットに特化したニュースを伝え続けてきた『Newsモーニングサテライト』(テレビ東京系)が、10月で20周年を迎えた。「ご長寿番組」の仲間入りを果たした番組の出演者たちに、番組ならではの喜びと苦労を聞いた!
解説キャスターである大浜平太郎氏。テレビ東京のもうひとつの経済ニュース番組『WBS』から、4月に移籍してきて、解説キャスターとして番組を支える。
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「『WBS』は、個別の企業を取材して、そこから何が見えるのか、というスタイルの番組作りですが、『モーサテ』はマーケットの数字から、ニュースを逆にたどっていく感覚です。やっと慣れてきたところです」
当然、視聴者の多くは株や投資に興味を持つ人たちだ。
「そういった方たちが、番組を観ていて疑問に思うことに、すっと口を挟んだり、フォローできたりすれば最高ですね」(大浜キャスター、以下同)
早朝の番組へ移り、生活が逆になった。
「帰宅時間が早まり、家族の食事を作っています(笑)」
水~金を担当する矢内雄一郎アナウンサーは、若手3人に頼られる先輩だ。
「ほかのマーケット番組の経験があったので、知識や専門用語は蓄えてきたつもりでした。それでも、たまに知らない言葉が出てきます。放送後、すぐに調べて、自分のものにしていく作業の繰り返しでした(笑)。
マーケットはいろいろな指数で動きますが、その背景には人の気持ちや欲の部分が見えるのが、非常におもしろいです。就職活動をしている学生さんなどに観てもらって、もっと経済を知ってもらいたいですね」
矢内アナウンサーと同じく水曜~金曜を担当する西野志海アナウンサーは、北海道の放送局から2016年7月、テレビ東京に転職。『モーサテ』は2017年9月から担当し始めた。
「最初は専門用語がわからず、受験生に戻ったみたいでした(笑)。前の局では災害報道や社会ニュースなど『起きたことを伝える』というスタンスでしたが、経済ニュースはヒントを手繰り寄せながら、これから『起きるかもしれない』ことをお伝えするのが大きな違い。
そこにまた違ったおもしろさを感じています。昼夜逆転生活ですが、昭和歌謡を歌ってストレスを発散しています」
月曜・火曜を担当する野沢春日アナウンサーは、男性出演者のなかで、唯一の20代だ。趣味は筋トレと料理で、「なんでも凝り性で、餃子の中身は挽き肉作りから始めます!」という。
「『為替』を担当しているので、なにより読み間違えがないように、緊張感を持って臨んでいます。『モーサテ』の担当になってから、ものの見方が大きく変わりました。
ペットボトル一本を見ても『メーカーは? 工場はどこ?』と、すべてマーケット的な考え方に落とし込むようになりました。職業病ですが、そんなことに考えをめぐらせるのは楽しいです」
角谷暁子アナウンサーは、月・火曜を担当する入社2年めの期待株。
「文学部出身なので、最初のころは専門用語の多さに驚きました。そのため、自作の『単語辞典』を作り、いまはA4のノート2冊分になっています。マーケットの歴史を勉強する必要もあると思い、池上彰さんの本で、日本と世界の経済を勉強しました。
難しいですが、『モーサテ』はアナウンサーの先輩をはじめ、指導してくださる方が多く、ありがたい職場。早朝の番組のおかげか、どこででも寝られるようになりました(笑)」
そして、メインキャスターの佐々木明子氏。
「生の帯番組を18年間、担当しているんですが、休んだのは一度だけです。学生時代、ずっと体育会だったので、体力には自信があります。でも、この『モーサテ』を担当していると、人が恋しくなりますね。番組で数字ばかり追っているので(笑)」
早朝の番組で、東京のメインキャスターを務めてすでに丸5年になる。
「その前、20006年から約3年半、ニューヨークに赴任し現地でキャスターを担当しました。ちょうどそのとき、リーマン・ショック(2008年9月)を直に体験したんです。
アメリカ経済がどん底に落ちたのを、肌で感じられたのは大きな経験でした。自分の財産を増やすも減らすも、経済を知ればこそ。そのヒントが番組内にあると思います」
(週刊FLASH 2018年10月16・23日合併号)