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麻雀ドラマ『天』主演の岸谷五朗、麻雀やったことがなかった

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.11.10 20:00 最終更新日:2018.11.10 20:00

麻雀ドラマ『天』主演の岸谷五朗、麻雀やったことがなかった

 

『カイジ』『アカギ』『銀と金』『天』。なぜ福本伸行作品は熱狂的に愛され続けるのか……。実写版『天 天和通りの快男児』主演の岸谷五朗が語った。

 

「僕はこれまでギャンブルに縁がなく、麻雀をしたこともなかったので、自分の人生とかけ離れた世界の人物・天貴史を演じることに悩みはありました。

 

 

 通常の役作りは俳優と監督で作っていく部分が多いのですが、漫画原作ではそこがすでに画として出来ているので、寄せていくという作業もあります。

 

 今回、ビジュアル的に天の髪型を再現しましたが、顔の傷に関しては、傷の由来をドラマ内では描かないので、除きました。

 

 撮影中は毎日、原作を車に積み仕事先に持参し、いつでも読めるようにしていました。天というキャラクターの複雑な素顔より、軸となる勝負師としての部分をドラマでは強調しています。

 

 映像では手さばきひとつからプロに見せないといけないので、常に牌をさわったり、麻雀指導を受けたりしていました。撮影で雀卓をずっと囲んでいるのに、合間に雀荘にも行きました。

 

 本作の魅力は、主人公の天がトリッキーで個性的な人物なのに、勝負の物語の中心にしっかりいるという部分。

 

 加えて、アカギ(赤木しげる)や井川ひろゆきなど、天のまわりのキャラクターたちもすごくおもしろい。主人公として意識しているのは、飛び抜けすぎずに『あくまでも真ん中』にいること。

 

 原作で描かれている強烈すぎるキャラクターをアピールしすぎないのが大切なんです。ほかの強烈なキャラクターに合わせてテンションを上げてしまうと、実写としてはリアリティのない競い合いになってしまうので、意識して抑えた部分は多いです。

 

『天』は、麻雀を通じて隠れている人の本質が垣間見えるという人間ドラマです。人に隠しておきたい自分の素顔が露呈したり、自分の短所を駆使して戦わなければならなかったりと、化け物的に人間の皮を剥いで行くようなおもしろさがあります。


麻雀をまったく知らない人にこそ、ぜひ観ていただきたいですね。

 

 福本先生との面談? じつは、ご出演されています。まるで役者のような顔立ちがいい方なので、もっと大きな役を与えてもいいのに(笑)」

 


きしたにごろう
54歳 1983年に俳優デビュー後、映画・ドラマ・舞台など幅広く活躍中。ドラマ『天』はテレビ東京系で、毎週水曜深夜1時35分から放送中。写真は主人公・天の代表的な役「九蓮宝燈」より

 

(週刊FLASH 2018年10月30日号)

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