エンタメ・アイドル
賭博マンガの巨匠・福本伸行「人生でピンチの人にエールを」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.11.11 20:00 最終更新日:2018.11.11 20:00
『カイジ』『アカギ』『銀と金』『天』。なぜ福本作品は熱狂的に愛され続けるのか……。原作者・福本伸行が自身の作品の魅力を語る!
「青年誌の作品が多いのですが、基本は少年誌のような気持ちで描いています。主人公は悪ぶっていても本当はとってもいい奴で、汚ないことは絶対しないとか、安心して見てもらえるように。漫画を描くときは読者を勇気づけたい。
【関連:ブームのかげで…“愛子さま”と“佳子さま”の歴然たる格差】
困っている人、人生でピンチになっている人に、こういうふうに考えるべきじゃないか……というエールを送りたい。同時に自分にも(笑)」(福本伸行)
映画評論家の秋本鉄次氏は福本作品には「人生へのエールに加え、ギャンブルへの憧憬がある」と分析する。
「『命懸け』の領域に踏み込んだ、素晴らしい “バカ” を描いているのが魅力。
命の次に大切なものを張る、ときには血や命すら賭けるという、奇想天外かつ罰当たりで非日常なギャンブルの世界に、じつは世間の人々が憧れを持ち、耽溺したいから愛されつづけるのだと思います」
ふくもとのぶゆき
59歳 1980年、『よろしく純情大将』でデビュー。1998年に『賭博黙示録カイジ』で第22回講談社漫画賞受賞。「実写化に際して生まれる漫画との差」が楽しみだという
(週刊FLASH 2018年10月30日号)