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テレ東キャスターが語る「企画力の秘密は箱根駅伝にあり」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.11.12 11:00 最終更新日:2018.11.12 11:00
開局55年を迎えたテレビ東京には、さまざまな出来事があった。いまや伝説ともいうべきテレ東の意外な過去の逸話を、同局の佐々木明子キャスターと西野志海アナウンサーとともに振り返る!
テレ東の開局時は、「日本科学技術振興財団テレビ局」という名前でスタート。当時、本社は東京タワーのふもとにあった。
「入社時に『読んでおくように』と渡された冊子があって。その中の社史に書いてありました」(西野)
「東京タワーの下の社屋は、スタジオが狭かったので、廊下などで撮影したり。それが意外とウケて『ヤンヤン歌うスタジオ』などのヒット番組が生まれたんです。私も入社当時は収録をしていました」(佐々木)
いまや他局が放送し、お正月の風物詩になっている「箱根駅伝」を初めて中継したのは、テレビ東京だった。
「先輩たちが折にふれて『大変だったんだぞ』とお話しになる、伝説の箱根駅伝の中継方法があるんです。それは撮影したテープを、箱根登山鉄道とバイクを駆使して局に届け、数時間遅れで放送するというもの。
実況のアナウンサーも、局のブースにいました。知恵を絞って頑張る姿勢が、いまの企画力として花開いていますね」(佐々木)
スポーツはテレ東の柱のひとつだ。同局史上最高視聴率は、1993年10月28日に放送した『1994FIFAワールドカップアジア地区最終予選 日本×イラク』の48.1%(関東地区・ビデオリサーチ調べ、世帯視聴率)。いわゆる「ドーハの悲劇」である。
「当時、入社2年めで東京のスタジオを担当しました。『いけるぞ、あと一歩!』と叫んでいたんですが、点を取られた瞬間から、スタジオは誰も何もしゃべらず。
ゲストの皆さんもうなだれて……。翌日、視聴率を見て大騒ぎにはなったんですが、素直に喜べない複雑な視聴率でした」(佐々木)
現在では、日本人選手の躍進で人気の「世界卓球」を、2005年の上海大会から放送している。
「世界卓球の時期になると、社内がお祭りムードになって、みんなアドレナリンが出ている感じがします。入社してびっくりしました!
社内では部署対抗の卓球大会が開かれていて、そちらもすごく盛り上がるんですよ」(西野)
スポーツ以外にも、テレ東には「アニメ」という柱がある。『新世紀エヴァンゲリオン』は大ヒット作のひとつだ。1995年にスタートし、現在までさまざまな形でブームが続いている。
「大学生のとき、レンタルDVDで観た記憶があります。でも、もともとテレビ東京で放送されていた番組だとは知りませんでした……。すみません(笑)」(西野)
「社歴が重なってはいないですが、雲の上の大先輩です」(佐々木)
ちなみにテレ東のキャラクター「ナナナ」は、「正社員」として2013年に誕生した。モチーフはバナナで、なんと「877」という社員番号も付与されている。
「ほかの局のキャラクターは動物が多いですが、ナナナは果物。しゃべれないから、共演するアナウンサーがつながなくてはならず、実力が問われます(笑)」(西野)。
「じつは私、バナナが苦手で……。5つくらいの候補からナナナに決まったときは驚きました」(佐々木)
(週刊FLASH 2018年10月16・23日合併号)