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女優・田中道子『ブラック・ジャック』から勇気をもらった
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.11.17 20:00 最終更新日:2018.11.17 20:00
『ドクターX』(テレビ朝日系)でドラマデビューを果たした女優の田中道子は、中学時代に漫画『ブラック・ジャック』に出会い、今も愛読し続けている。
「初めて読んだ手塚先生のマンガが『ブラック・ジャック(以下B・J)』でした。それまで少女マンガしか読んでいなかったので、すごく衝撃を受けました。少女マンガ好きの私を一気に変えた、自分にとってターニングポイントになった作品です。
医師免許を持っていない、高額な報酬を要求するなどの設定も面白いですが、とにかく、思うように行かないことが起きるのが、印象的なんです。
せっかく瀕死状態の男の子を救ったのに、その少年が死刑になってしまったり……。答えが見つかるとか、生き方のヒントをもらえるといったものが、『B・J』にはないんです。
正解どころか、結末すら描いてないときもあって。それが、私にとっては魅力なんです。答えを教えず『ご想像におまかせします』というやり方は、とても大胆で、手塚先生の作品ならではだと思います。
でも、どんな理不尽な目に遭っても、登場人物はみな立ち向かい、自分の在り方や生きる価値みたいなものを探そうとします。そこに勇気をもらえます。
今でも『B・J』を読み返すことがあります。ダメな人だけど、ヒーロー。似たような人がいないので、また会いたくなるんです」
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