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NHK『ハングル講座』出演者が語る「日韓の恋愛観」こんなに違う

エンタメ・アイドル 投稿日:2018.11.21 16:00FLASH編集部

NHK『ハングル講座』出演者が語る「日韓の恋愛観」こんなに違う

ソン・シギョン

 

 昨年から日本でも活動を始めた、韓国の「バラードの皇帝」ソン・シギョン(39)。NHK Eテレ『テレビでハングル講座』にもレギュラー出演中の彼に、インタビューを敢行。

 

「韓国でデビューして18年。おかげさまでよい評価もいただき、比較的大きな規模で活動できています。
 日本では言葉だけでなく、音楽ビジネスの仕組みも多少違い、戸惑うこともありました。でも、いまは日本向けのやり方を理解して、上手に活動できていると思います」

 

 

 通訳なしでインタビューできるほど日本語が堪能なシギョンだが、やはり言葉を理解することが、もっとも重要だったという。

 

「思考や考え方の違いは言葉から作られている部分が多いと思うんです。ですから日本語をしっかり理解しないと、日本人の気持ちや考え方、仕事の方法を理解できません。日本語でバラードを歌うには、いちばん大切なことでした」

 

 仮に韓国のように売れなかったとしても、日本語を学んで日本で活動するということは、絶対にやるべき意味のあることだったと話すシギョン。バラードへのこだわりは?

 

「僕が歌うラブバラードは、一発で人気が爆発するようなジャンルではないんです。1曲1曲よい曲を歌い継いで、ゆっくり認知されるジャンルだと思っています。ですから、日本での活動もじっくり取り組んでいきたいです。

 

 この顔を見ていただければわかると思うのですが、僕は韓国で、ビジュアルではなく歌だけで成功した男です(笑)。日本でも、同じように受け入れていただけたらと思っております」

 

 日本で活動開始して2年目。日韓の男女の違いについて聞いてみた。

 

「あくまで僕の印象で、個人差はあると思いますが、韓国の男性は日本の男性より恋人に熱心に接する印象があります。人前でも食事中でも、韓国の愛情表現はとにかくストレート。男性が料理を取り分けて食べさせてあげたり、荷物を持ってあげたりするのは普通の光景です。

 

 この傾向は実は歌詞にも当てはまります。韓国のバラードでは『死ぬほど会いたい』『これほど君に会いたいと思っている自分が嫌い』とか、歌詞の愛情表現がストレートで熱い。日本のバラードでは、そういった気持ちを美しい比喩で表現する場合が多いですね」

 

 シギョンは「共感や同意」を求めるのが韓国人の特徴だともいう。

 

「日本人は物事に関して自己完結できるので、『孤独のグルメ』のような番組が成立するんです。ひとりでご飯を食べて『美味しい』と納得するのは、日本独特のあり方です。韓国ではありえません。
 韓国だったら『ひとりでご飯? 何かあったの?』となる。韓国人は何事にも共感や同意を求めるので、『美味しいよね?』と相手に同意を求めるんです」

 

 この国民性は、韓国の女性の気持ちを理解するときにも参考になるという。

 

「韓国の女性が『楽しいよね?』と言ってきたときは、単に質問しているのではなく、楽しいという自分の気持ちを伝えてきているのです。隠したり察するという部分が少なく、非常に正直でわかりやすいと思います」

 

 シギョンはFLASHの読者世代の男性も意識している。

 

「韓国で僕の歌は、男性が女性を口説くときなどに、カラオケで使われることが多いんです。日本の男性にもそういったときに歌っていただけるよう、頑張ります」
 

 最後に、最新アルバムへの抱負を聞いた。

 

「昨年出したアルバム『DRAMA』は、ほとんどの曲がカバー曲でした。そういった意味では、今作の『君がいるよ』は、真の日本デビュー作と言えるかもしれません。
 今作では、日本を代表する素晴らしい作詞家・松井五郎さんの詞を、心を込めて歌わせていただきました。歌詞も素晴らしい曲ばかりなので、ぜひ日本の皆さんに聴いて欲しいです」

 

ソン・シギョン
 1979年4月17日生まれ 韓国出身。2000年、韓国で歌手デビュー。
同年「第16回ゴールデンディスク新人賞を受賞」。韓国で「バラードの皇帝」として女性を中心に絶大な人気を誇る。2017年12月に日本でファーストアルバムをリリース。『孤独のグルメ』など日本のドラマにも出演。NHK Eテレ『テレビでハングル講座』レギュラー出演中。11月21日に最新アルバム『君がいるよ』をリリース。

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