現役当時、サッカーのインターハイで優勝した、名門・市立船橋高校サッカー部の先輩・後輩コンビのペナルティ。家電芸人でもあるペナルティ・ヒデに、元芸人インタビューマン山下が「失敗しない家電購入術」を聞いた。
――家電を購入するコツを教えてください。
「購入方法はネットなど、いろいろありますよね。僕がおすすめするのは、最終的にネットで購入するにせよ、一度、量販店さんで物を手にしてから買うべきだと思います。
寸法を確かめることも大事だし……荒井注さんがカラオケボックスをオープンする直前、部屋の入口がせま過ぎて、カラオケの機材が入らなかったことがあったじゃないですか」
――ニュースが古いな(笑)。25年以上前の話ですよ。家電は、いろんなメーカーから数多くの製品が販売されるので、いざ買うときに、どれを選べばいいかわからないんですよ。
「たとえば、僕がテレビを選ぶ基準はリモコンなんですよ。リモコンの持った感触がしっくりくるとか、『こんなボタンいらないし』とか、使い勝手のよさの相性があるので、リモコンは絶対にチェックして欲しいです。となると、怠ることなく量販店に行った方がいいということですよ。
洗濯機を選ぶなら4つの『S』が大事です。洗浄力、節水、サイズ、スタイリッシュさ。
それに加えて、やはりみなさん長く使いたいですよね。そこでスタイリッシュさに関しては気を付けて欲しいポイントがあります。
たとえば洗濯機のフタに何も置けないと……『洗剤を置きたい。洗濯かごを置きたい』とかあるじゃないですか。長く使うって、そういうことであって、その先を見なければいけない。いいですか? 私たちは物を買うんではないです。物語を買いに行くんです!」
――言い方が胡散臭いな! 今すぐ洗濯機を買わされるのかと思いましたよ(笑)。
「今なら特別に24回ローンでけっこうです(笑)。
要するに表面だけ見たらだめですよ、ということです。僕は昔から使いやすさにはこだわっていました。
学生時代、ウォークマンのパンフレットを家に持って帰って、実物大と書かれている商品写真を切り取って学ランの内ポケットに入れていました。ちゃんとポケットに入るかどうかを確かめていたんですよ。だから、家電を買うことに対して、昔から失敗はなかったですね」
――量販店に行って安く購入するコツはありますか?
「30代後半ぐらいの店員さんを見つけるのが一番いいですね。値段交渉のとき、自己判断で多少安くできる地位に行ってるんですよ。
若い店員さんは、がむしゃらに、とにかく売ろうというのがありますが、その世代は、がむしゃらさの中に冷静さもあるから、ちゃんとアドバイスもしてくれる。
あとは、店員さんのネームプレートを見て○○さんと名前で呼ぶ。店員さんも『この人は真剣に買おうとしてくれてるのかな?』と思うので。結局は人と人ですから。
――そうすれば安くしてくれるかもしれないということですね?
「もし安くならなくても、ポイントがあります。店員さんに『ポイントをください』と言ってはいけません。『たとえばポイントなんかは……』みたいに言い切らず相談してみる。あとは駆け引きです」
――今後、欲しいなという家電はありますか?
「360度カメラですね。写真を撮るときに1回シャッターを押すだけで上下左右、360度ぐるっとすべて記録できるんですよ。
個人的なことになりますが、僕が書いた『いつか、あなたと』という小説がいま絶賛発売中なんですが(笑)、小説の情景描写を書くときって、実際に行ったところを思い出しながら書いているんですよ。だからもしこのカメラで画像を残しておくと、ずいぶん書きやすくなると思います」
家電芸人としての知識量と通販番組のMCとして培ったトーク力で、ペナルティ・ヒデは最強のプレゼンターと化していた。
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