昨年のM-1グランプリ2017で3位の好成績を収め、関西No.1若手漫才師の呼び声が高い、兄弟コンビの「ミキ」。出待ちに囲まれる弟の亜生と、弟に比べ人気がないといじられる兄の昂生に、元芸人のインタビューマン山下が、コンビの人気格差について話を聞いた。
――コンビの人気格差がすごいと聞いたのですが、実際のところはどうなんですか?
昂生「亜生を目当ての出待ちの方の人数が多すぎて、大阪の『よしもと漫才劇場』での出待ちが禁止になりました。亜生が劇場に出るときは劇場の入り口に『出待ちをしないでください』という立札が出てますから。亜生が劇場から帰るときは、劇場支配人に報告しないといけないんです。勝手に帰ったら怒られる。騒ぎにならないよう、支配人が亜生を家まで誘導するんです」
――昂生さんも報告してるんですか?
「僕も1回支配人に言いに行きました。僕が『お疲れ様でした』って言ったら、支配人に普通に『お疲れ様』って言われました。僕の場合は、ただただ事務所にあいさつに来た丁寧なやつという感じになりましたよ(笑)。礼儀正しいやつというポイントは上がりましたけど……」
――「黒猫ダイアリー」というネコとの日めくりカレンダーを発売されましたね。すいません、確認ですが、今回のカレンダーはミキのお二人で出されたんですよね? 亜生さんの写真と比べて昂生さんの写真の扱いが小さすぎるんですが(笑)。最初、コーヒーをこぼしたシミがついてるのかなと思いましよ。
昂生「誰がコーヒーのシミなんですか! だとしたら1滴落としたんでしょうね(笑)。僕は、この撮影のために東京から大阪に帰ったのに15分で終わりました。
だから僕は最初の表紙と18日、25日、31日の最後にしか出てきません」
――じゃあ、オチ扱いされているんですね。
亜生「最後の最後に、そうですね」
昂生「いや、オチの顔もしてへんし。下向いてるし、寝ぐせもすごいし……。僕の寝ぐせを誰も注意しないんですよ。たぶん撮影してる人も『お前なんか誰も見ないから、どうでもええわ』みたいなことなんでしょうね(笑)」
――さすが、コンビの人気格差がすごいと言われるわけですね。
昂生「亜生とネコのカレンダーを出されたら、もうミキだけのカレンダーは出せないですよ。もしこの後にミキだけのカレンダーを出して売上が負けたら、僕がネコに負けたことになりますからね(笑)」
弟との扱われ方の違いに不満を漏らしながらも、兄は弟の人気に、どこか誇らしげな顔だった。
※ミキ・亜生の「[日めくり] 黒猫ダイアリー」(ヨシモトブックス)が発売中です。