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兄弟コンビ「ミキ」上岡龍太郎の呪縛をはねのけ芸人の道へ

エンタメ・アイドル 投稿日:2018.12.05 20:00FLASH編集部

兄弟コンビ「ミキ」上岡龍太郎の呪縛をはねのけ芸人の道へ

亜生(左)と昴生

 

 昨年のM-1グランプリ2017で3位の好成績を収め、関西No.1若手漫才師の呼び声が高い、兄弟コンビの「ミキ」。しかし、そこにいたるまでの道のりは決して平たんではなかったという。元芸人のインタビューマン山下が、その真相に迫る。

 

ーーお二人とも芸人になることをお母さんに反対されていたそうですが、どうやって説得したんですか?

 

 

昂生「説得してないです。大学4年の時に芸人になろうと思って大阪に家を借りたんです。それで実家の京都から大阪に行く前日、初めておかんに『芸人になりたいから明日から大阪に行くわ』って言いました」

 

亜生「ほぼほぼ夜逃げですよね(笑)。『芸人なるわ』って言うてサッと逃げるようなもんです」

 

ーー確かに言い逃げですね(笑)。芸人になるって言ったときにお母さんに怒られませんでしたか?

 

昂生「怒ってはなかったですが、泣いてましたね。でも僕は芸人をやらないと気が収まらなかったんで……。ホンマはそのときから亜生とコンビを組みたいなと思ってたんです。ただ、兄弟2人とも芸人になったら三木家が終わってしまう。これは絶対に言われへんと思いました」

 

ーーお母さんはどういった理由で反対していたんですか?

 

昂生「僕らの伯父さんが芸人の上岡龍太郎さんで、おかんからしたらお兄ちゃんが上岡龍太郎なんですよ。上岡龍太郎さんは下積み時代が長く、苦労して、やっと売れたそうなんです。それを妹としてずっと見てきてたから、芸人がいかに大変かというのがわかっていたんです。だから、昔からおかんに『芸人になるのはあかん』と言われてたんですよ」

 

亜生「しかもお兄ちゃんは家で全然しゃべらないんです。そんな子がいきなり、芸人なんかできるわけないし、向いてへんと」

 

昂生「上岡さんのお母さんで、僕らからしたらおばあちゃんにも『芸人は、あんたには絶対に向いてへん』って言われました」

 

ーー上岡龍太郎さんのお母さんと妹さんですから、当然、上岡さんを小さい頃から見てきているわけですよ。そんな2人から『向いてへん』と言われて、よく心が折れなかったですね。そんな状況で、亜生さんもどうやって芸人になったんですか?

 

亜生「僕も芸人になりたかったんですが、お兄ちゃんが反対されているのを見て、ずっと我慢して普通に就職してたんです。でも今やってる仕事が自分にとっては一生やる仕事ではないなと思ったんですよ。

 

 それで、おかんにいきなり『仕事を辞めたから、お兄ちゃんのところに行って芸人をやろうと思ってる』って言ったら、おかんが膝から崩れ落ちましたね。人が崩れ落ちるって、こう言うことなんやと思いました(笑)」

 

昂生「僕もおかんに『亜生のことは俺が責任を取って面倒みるから。家も俺の家に住ますから』って説得しました。

 

 亜生が僕の家に大荷物を持って現れたんですが……。俺が責任を取るといったものの、僕もそのときに芸人活動がうまくいかず、フラフラしている状態だったんです。

 

 それで急に現実に引き戻されて『こいつホンマに来てもうたぞ! 俺はちゃんと責任をとれんのか?やってもうた!』って思って、不安過ぎておかしくなったのか、逆に笑ってしまいましたね(笑)」

 

ーー今は立派に活躍されてますが、反対していたお母さんはどういう感じですか?

 

昂生「今は真逆で大応援してくれてます(笑)」

 

亜生「部屋に僕らのポスターを飾るは、回覧板で近所の人に僕らの出演番組を回すは、番組のロケ先が京都やったら見にくるは……」

 

昂生「僕らの単独ライブの全国ツアーで12カ所回ったんですけど、10カ所ぐらい来てましたから(笑)」

 

 ミキは上岡龍太郎の甥という呪縛をはねのけ、自らの強い意志を貫いて人気漫才師になったのだ。

 

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