エンタメ・アイドル
4年で3000万円貢いだマダムも「純烈」嘘から始まったデビュー
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.12.11 20:00 最終更新日:2018.12.11 21:15
12月9日、舞台は神奈川県の相模健康センター。宴会場を満席している観客の半分ほどは、健康ランドの館内着姿でリラックスしている。客層は2割ほどが若い女性、6割が中高年マダムたち、残りがその夫、子供、孫、といった構成だ。
会場に入れるのは、事前に配布された整理券をゲットした人だけ。そのため宴会場の外も、「音漏れだけでも」と陣取っているファンで溢れかえっていた。
そして14時、会場内が暗くなった。250人のファンが黄色い声援を上げるなか、赤いスーツスタイルの衣装に身を包んだ純烈のメンバーが1人ずつ、観客も使用する出入り口から登場。スポットライトを浴びる彼らは、衣装靴を手に持ち、靴下のまま壇上まで移動し、靴を履く。
最初の1曲を歌い上げ、メンバー5人で紅白出場のご報告とお礼。そして、リーダー酒井が関西弁全開でしゃべり始めた途端、会場の空気が一転、アイドルのコンサートからお笑いのトークショーに様変わりした。
「お蔭様で紅白決まりましてね、今日は……見てください、この会場! カメラだらけ(笑)。ありがたいことですよ。テレビ、週刊誌、女性誌、新聞で7社さんも来てくださってます。
そして聞いてよ! 純烈、スキャンダルはいままで皆無のはずですが、なぜかあのFLASHさんとFRIDAYさんが揃ってます。今日はね、報告なんですけど……オレ、じつは最前列のこちらのマダムとデキてます」
すると、メンバーからすかさず、「この2人のロマンス、誰も興味ないからな!」とツッコミの声。メディア取材をネタにした即興漫才は、大爆笑の渦を巻き起こした。
酒井のトークを軸に公演は続き、10万枚を出荷した今年のオリジナルヒット曲『プロポーズ』はじめ、カバー曲も含めた全9曲で生歌とダンスを披露。
関西の王道ソング『やっぱ好きやねん』を歌うときは、ステージを下り、5人がそれぞれ全客席を握手回りをするパフォーマンスを見せた。
曲が鳴り止んでも純烈の会場回遊は続いた。観客は紅白祝いのムードもあり、お気に入りのメンバーが訪れるとプレゼントやおひねりを渡していく。なじみの客も多いようで、メンバーとファンの間で、親戚や友人のような会話が続く場面も。
そして終演後、今度は会場外にある物販コーナーでCDやグッズを購入したファンへの特典で、別室でファン1人ずつとの撮影タイム。AKBグループをはじめとする若手女性アイドルの握手会とは異なり、純烈はすべてのファンにメンバー5人が一緒に応じる。
宴会場でコンサートが見られなかったファンを中心に100人以上が列をなし、コンサートが1時間だったのに対して、撮影タイムはなんと1時間半にも及んだ。
この日「6回分」CDを購入した前出のSさんは、メンバー5人の1人ずつの隣に移りながら撮影し、最後は一番お気に入りのメンバーと2回めを楽しんだ。そして満面の笑みで、写写丸にこう語る。
「純烈のために家1軒分、3000万円以上は使いました! これからもずっと大好きです」
酒井の「嘘」は、純烈の「夢」になり、ファンに夢を見せ、そして紅白出場を叶えた。彼らの新たなヒーロー伝説は、まだ始まったばかりだ。