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2019年ブレイクする女芸人コンビ、これだけは知っておけ!
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.12.14 11:00 最終更新日:2018.12.14 15:57
「女芸人研究家」とも称される、お笑いコンビ「馬鹿よ貴方は」の新道竜巳。自らも女コンビ「高僧・野々村」として活動後、現在は放送作家やお笑い養成所の講師として活躍する野々村友紀子氏。
女コンビ芸人について深い知識を持つ2人が、注目の若手コンビについて語った。
――2019年に向けてお2人が注目しているコンビは?
野々村「まずは『スパイク』ですね。かわいくて愛嬌のある見た目ながら、じつはすごく闇を抱えた笑いなのがいい。
小川さんがよしもとの『吉本坂46』というグループのセンターに選ばれたので、それをとっかかりにおもしろさを出していってほしいです。
『Aマッソ』はネタが抜群におもしろい。ストロングスタイルで私の好きなネタ。戦っている感じが見えて、そこまで戦わなくてもと思うときもあるけど、感情移入もしてしまう」
新道「女性コンビというか、正確にいうとユニットなんですが、『THE W』決勝に進出した『合わせみそ』。お客さんが戸惑ってから笑うズレの笑い。理解されるのに一瞬、間が空くけど、ちゃんと笑いが起きる時間差が気持ちいいです。
また、先日の『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』(フジテレビ系)にも出演した『天才ピアニスト』にも注目しています」
野々村「若手だと『THE W』の準決勝まで進んだ『トーキョー少女』に注目しています。きれいでもブスでもなくてちょうどよく、それをうまいこと使った、男女どちらも笑えるネタ。
そういう自分たちのキャラをうまく生かしたネタは、女性コンビのほうが強いかもしれませんね」
新道「『THE W』組だと『ニッチェ』がすごかった。あんなに忙しく仕事をしているのに、ネタの切れ味がまったく鈍っていない。2回戦を見たんですが、その日いちばんウケてたことに恐怖すら感じました。
また、決勝は辞退しましたが、『ガンバレルーヤ』はネタが相変わらずおもしろかった。テレビ出演が増えてネタをする機会が減った芸人って、久々に見るとげんなりすることが少なくない。
それが、ちゃんと期待どおりに笑わせてくれる安心感。能力と魅力を兼ね備えていますね」
――能力と魅力だと、女芸人は魅力重視なのでしょうか?
野々村「愛されないといけないのが、女芸人の大きなハードル。最初は敵意から始まることが多いですが、それをどんでん返しするのが女芸人。
それができたところで、男芸人と違ってモテるわけでもないのに、好きじゃなきゃやっていけないなと思います。女芸人の皆さんを本当に尊敬しています」
新道「2019年は、ますます女コンビ芸人の時代になると思いますね」
しんどうたつみ
1977年4月15日生まれ 千葉県出身 お笑いコンビ「馬鹿よ貴方は」として、『M-1グランプリ』決勝進出の経験を持つ。現在、『東京スポーツ』で「女芸人馬鹿売れ前夜」を連載中
ののむらゆきこ
1974年8月5日生まれ 大阪府出身 20代半ばまで芸人として活動後、放送作家へ転身。2冊めのエッセイ『あの頃の自分にガツンと言いたい』が発売中
取材・文 松田優子
(週刊FLASH 2018年12月18日号)