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HKT48卒業「指原莉乃」が後輩から慕われた3つの理由

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.12.18 11:00 最終更新日:2018.12.18 11:00

HKT48卒業「指原莉乃」が後輩から慕われた3つの理由

写真・AKS

 

 アイドルグループ・HKT48指原莉乃が、12月15日、TOKYO DOME CITY HALLで行われたHKT48の単独コンサートで、グループからの卒業を電撃発表した。衝撃は大きく、各局がトップニュースとして報じ、『おはよう日本』(NHK総合)でも取り上げられた。

 

 

 指原は、2008年に大分県から上京してAKB48に加入し、当初はへたれキャラでアイドルオタクとして知られていた。だが、その非凡なトーク力を秋元康氏に見出され、『さしこのくせに』(TBS系)など冠番組を担当。選抜総選挙では2012年に4位にまで躍り出るが、その直後にHKT48移籍を発表。

 

 当時まだCDデビュー前で、劇場公演に明け暮れていたHKT48をまとめ、コンサートなどもプロデュース。先輩と後輩の壁を取り払う、「莉乃」だけに「指原リノベーション」をもたらして改革を行い、その功績を認められた。 

 

 2013年、選抜総選挙で1位を獲得。2014年は渡辺麻友に譲ったが、2015年から2017年に3連覇という偉業を果たした。AKB48時代は「さしこ」の愛称で知られた彼女だが、HKT48では後輩から「さっしー」と呼ばれることを希望した。後輩から慕われに慕われた指原の実像を分析しよう。

 

(1)メンバーと同じ目線に立つ

 

 指原は、HKT48メンバーたちの相談に乗ってアドバイスを送り、一緒にステージを作っていった。宮脇咲良は、2012年12月6日にGoogle+で「『さっしーって呼んでね!!』って言ってくれたのを、今でも鮮明に覚えています」と懐古。買い物や食事に行く仲になり、こうつづった。

 

「ここまで仲良くなれたのは、さっしーが本当に心が広くて、しかも! とっても、優しく接してしてくれたからだと思います。今では、誰よりもHKT48の事を考えてくれるさっしー。今HKT48には、さっしーは唯一無二の存在です!」

 

 多くのメンバーが「さっしー」と呼び、さらに親しい矢吹奈子、田中美久は「さしこちゃん」と呼ぶなど、公私ともに親睦を図った。また、AKB48の後輩には「親友になろう」と話しかけて交流。岡田奈々は、2016年2月18日、755に「指原さんと親友になりました! 今日から『莉乃』と呼ばせていただきます」と記している。

 

 また、村重杏奈は2014年11月29日にGoogle+に「マネージャーさんが音声を送ってくれてさっしーの『村重頑張れ』聞きました。本当に嬉しかった。さっしー、やさっしーすぎる。本当にいつも助けられてます」と投稿。後輩たちに親身になって接し、「やさっしー」の顔をのぞかせた。

 

 もちろん、甘やかすだけが愛情ではない。2015年3月10日放送の『HaKaTa百貨店3号館』(日本テレビ系)で指原は「いつも『エピソードトーク話しなさい』って言ってるでしょ!」とまとまりのない話になった後輩を導いていた。

 

(2)グループ内外の親睦を図る

 

 若いメンバーの頬にキスするなど「サシハラスメント」とも呼ばれる溺愛ぶりで後輩と打ち解けていった指原。2014年12月25日放送の『HKT48のおでかけ!』(TBS系)で、矢吹奈子は「チューしてくるし、ほっぺたを吸われます。でも元々ファンだったから嬉しい」と指原からの熱烈アプローチを告白。

 

『HaKaTa百貨店』(日本テレビ系)では、AKB48のメンバーとHKT48を積極的に交流させていった。指原を通して、中西智代梨は大島優子とメル友になり、服をプレゼントしてもらうなど親しくなり、村重杏奈は高橋みなみから「バナナパーカー」を託された。

 

 また、指原はSTU48の立ち上げ時に兼任していたが、2017年10月14日、ツイッターでSTU48の新谷野々花を絶賛して2ショットを投稿。
「歴代いろんな子どもを可愛がってきたけど、最近は自分が落ち着いたのかそんなこともなくなってた。なのに久しぶりに、出会ってしまった。きゃわーーーーーーー! のんちゃん!! ぺろり」

 

 アイドル好きだからこそのメンバー愛を活かして、先輩・後輩の垣根のない交流を図った。

 

(3)AKB48グループ全体の後輩にも優しい「やさっしー」

 

 指原は、後進の指導にあたり、それを自らの役目とした。「いい意味で、指原を利用してほしい」と語ったHKT48移籍の最初の挨拶から、指原は常に、HKT48をいかに目立たせることができるかを課題として、スタッフ、メンバーとも相談を重ねてきた。

 

 HKT48はもちろん、指原は各姉妹グループにも配慮。SKE48・松村香織のソロデビュー曲『マツムラブ!』の作詞・プロデュースを担当。SKE48・大場美奈がAKB48時代トークで個性を出せずに困っていると、指原は「私のことをイジってもファンの方は怒らないから、へたれとかダサイとか、好きなようにイジっていいよ」とアドバイスを送っていた。

 

 NMB48では当時メンバーだった渡辺美優紀が2014年6月10日にGoogle+に「今日指原さんがたい焼き買ってくれた。やさっしー」とコメント。NMB48・日下このみは、2012年10月30日のブログで、楽屋で指原から話しかけられ、「何期生?とか色々話しかけて下さってめっちゃ嬉しいかった」と感激。後に、日下は指原からプロデュースするアイドル・Love Cocchiの振り付けを任されている。

 

 まさに指原は、姉妹グループとも隔たりなく交流する「優しい」菩薩のような存在だった。自身も学び、共に汗をかき、ステージに立つ人間だからこそ生まれる説得力で、メンバーから支持されたのだ。

 

 HKT48は宮脇、矢吹が、韓国と日本合同のグローバルグループIZ*ONEに2年半専任となる。AKB48は、横山由依が次期総監督に向井地美音を指名するなど、AKB48グループはまた大きな曲がり角を迎えている。指原は来年4月28日に神奈川・横浜スタジアムで卒業コンサートを行い、卒業後の5月28日にHKT48の本拠地である福岡・マリンメッセ福岡で『大感謝祭』を開催する。

 

 残る約半年で、指原がAKB48グループにさらなる「リノベーション」を残していくことを期待したい。

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