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松平定知アナ「昭和最後」と「平成最初」をアナウンスした男
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.12.28 06:00 最終更新日:2018.12.28 06:00
〈まもなく、1月8日午前0時になります。昭和が終わります。平成元年が始まります〉
「昭和」から「平成」へ。歴史的瞬間を伝えたのが、NHKアナウンサーだった松平定知氏(74)だ。
「新元号の第一声はいろいろ考えたのですが、『希望に満ちた』とか『新しい』とか言うよりも、無機的なほうがいいだろうと判断しました」
昭和天皇のご不例が報じられてからは、松平アナたちは交代でずっと局に詰めていた。
「1月6日の夜、1度家に帰ったら局から電話が来て『シャバカの動きがへんだ』という。『シャバカ』が『車馬課』で、宮内庁で運転を管理する部門だと、そのとき知りました。あわてて局に戻りました」
7日午前6時33分、昭和天皇崩御。午後には故・小渕恵三官房長官(当時)が新元号「平成」を発表した。
昭和最後の1日を締めくくったのが、松平アナの冒頭のアナウンスだった。
松平アナは20世紀が21世紀に替わる瞬間にも、生放送で立ち会っている。これは、NHK衛星放送の「世紀越え特番」だった。
「たまたま巡り合わせで私にまわってきただけですが、元号の代替わりと、世紀が替わる両方に立ち会えたことは、アナウンサー冥利に尽きます」
2007年にNHKを退局。現在は京都造形芸術大学教授。いまのNHKで評価している番組は『チコちゃんに叱られる』だという。
(週刊FLASH 2019年1月1、8、15日合併号)