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北島三郎「平成最後の恩返し」に愛弟子・大江裕とサプライズを

エンタメ・アイドル 投稿日:2018.12.30 12:51FLASH編集部

北島三郎「平成最後の恩返し」に愛弟子・大江裕とサプライズを

左から大江、北島、北山

 

 12月29日、東京・渋谷のNHKホールで、『第69回NHK紅白歌合戦』の初日リハーサルがおこなわれ、大御所演歌歌手の北島三郎(82)が、会見に臨んだ。

 

 北島は、2013年の第64回で、史上最多50回めの出場を達成し、紅白の舞台を退いていた。トリは、故・美空ひばりさん、五木ひろしと並んで最多の13回。

 

 

 今回51回めの出場を果たすことで、美輪明宏が80歳の出場で保有していた、最年長出場歌手の記録を塗り替える。まさに、「ミスター紅白」と呼ぶに相応しいレコードホルダーなのだ。

 

 今回は、愛弟子の北山たけし大江裕による2018年に始動したユニット「北山兄弟」と一緒に、特別枠で出場。報道陣が「おかえりなさい!」の一言で迎えると、「ありがとうございます」と言葉を紡ぎ始めた。

 

「平成最後ですから、恩返しのつもりで出場させていただきます。昭和、平成と、支えていただいたんでね。

 

 今年はいろんなことがあった。災害が多すぎた。まだ復興をしている人も多い。そんな意味で、日本を元気づけたいと思いました。

 

 今回、紅白に出させていただくおかげで、もう少し頑張れるなと。でも、誰かそばにいないとフラフラで、だから両国から1人とね、連れてきたんですよ」

 

「両国から連れてきた」と言われて目配せされたのは、平成生まれのもっとも若い弟子・大江だ。どっしりとした体の幅広い肩をすぼめ、顔を赤らめた。

 

 大江は、『さんまのSUPERからくりTV』(TBS系)の人気コーナー「全国かえうた甲子園」に出場する素人の大阪代表として、テレビに登場。平成生まれの高校生(当時)ながら、演歌を愛し、常に敬語で語る礼儀正しさで「演歌高校生」としてお茶の間の人気者になった。

 

 演歌歌手を夢見ていたことから、同番組内でTBSアナウンサーの安住紳一郎にすすめられ、北島音楽事務所にデモテープを送った。それが北島の耳にとまり、北島の内弟子を経ずに初めてファミリーの一員となり、現在に至る。

 

 師匠と兄弟子の北山に続き、取材記者から紅白への意気込みを聞かれた大江。恥ずかしさにうつむきながら「先生と一緒に紅白に出る夢が叶いました」と答えた。

 

 すると、間髪を入れずに北島が「こいつは、ただいるだけです(笑)」と大江をいじる。大江の顔はまた、みるみる赤くなっていった。

 

「こいつはね、泣き虫なんですよ(笑)。私もそうなんです。自分の『息子たち』と出られてね、感激ですよ。

 

 ステージでは、少しでもみなさんに『久しぶりだな、よかったな』と思ってもらえるように、サプライズを用意しています。『何かやってくれるんだ』って期待していてください。

 

 そのためには、『動くモノ』ですよ。すごすぎて、俺の歌忘れて、そっちばっか見ちゃって(笑)。それでもいいんです。『すごいな、すごいな』と思ってほしい」

 

 最後に北島は、今年の3月に心不全で亡くなった次男について言及しながら、会見をこう締めた。

 

「今年は息子も1人旅立ちました。でも、『そんなこといつまで引きずってるんだ、頑張れや』って言われているような気がしてね。
 紅白のステージを無事終えて、穏やかないい年になればと願っているんです。災害の少ない、いい年にね」

 

 実の息子との別れを経験した自身の悲しみ、災害に泣き、いまも苦しむ人々の悲しみ。平成最後の4カ月を、穏やかに締めくくるために、サブちゃんはいま再び、大晦日に『まつり』の鬨をあげる。「ミスター紅白」の盛大な恩返しに、大声で応えよう。

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