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いま語る青島幸男「都市博中止を決めた夜、シャンパンで乾杯」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.01.02 20:00 最終更新日:2019.01.02 20:00
「江戸っ子で、正義感が強くお調子者。『 “みんなで渡れば怖くない” がいちばんダメだ。蜂の一刺しでも意味があるんだ』と出馬を決めたんです。受かると思ってなくて、当確が出たとき、固まってました」
そう笑うのは、故・青島幸男元東京都知事の長女・美幸さん(59)。
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1995年の東京都知事選。与野党相乗り候補の石原信雄元官房副長官に対し、「世界都市博覧会中止」を公約に掲げて圧勝。故・横山ノック大阪府知事とともに、タレント知事の先駆けとなった。
「ノックさんは『青島についていけばなんとかなる』と言ってたみたい。『なんで、いつもついてくるんだ』と、父は愚痴ってた(笑)。
都市博をめぐっては、都庁に爆弾が送られてきて職員の方が傷つく事件もあり(のちに警察はオウム真理教の犯行と断定)、うちの犬も胃潰瘍で血を吐いた。
家で父は、本当に煮詰まってました。それでも『信義が大事』と中止を決断した。家では『よく決断した』と、シャンパンで乾杯したんです」
自身が作詞した『スーダラ節』を地で行く人生だった。
「亡くなる前夜、『ビールでも飲もっか?』というのが最後の言葉でした。いま生きていたら、『年はとってるけど、言わなきゃいられない』と、安倍一強政治に口うるさく抗議するんじゃないかな」
(週刊FLASH 2019年1月1、8、15日号)