エンタメ・アイドルエンタメ・アイドル

【ヒット夜明け前】Mr.シャチホコ「和田アキ子トークものまね」の誕生

エンタメ・アイドル 投稿日:2019.01.04 20:00FLASH編集部

【ヒット夜明け前】Mr.シャチホコ「和田アキ子トークものまね」の誕生

 

 和田アキ子さんのモノマネでバラエティ番組に引っ張りだこのMr.シャチホコさん(25)。アッコさんのモノマネといえば歌モノマネが定番だ。しかし彼のモノマネは、かつて誰もやってこなかったアッコさんのトーク部分のモノマネなのだ。

 

 たとえば、カメラのことをキャメラと言ったり、「こないだお兄ちゃんが……ごめんなさい、私、加山雄三さんのことをお兄ちゃんって言うから」など、「そういえば、アッコさん、それよく言ってるわ!」というワードをチョイスする。

 

 

 もちろん声に関してもアッコさんが憑依したかのように似ている。それを証明したのが、先日放送された『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の「Mr.シャチホコのオレオレ電話でアッコファミリー全員集められる説」だ。Mr.シャチホコさんがアッコさんになりすまし、アッコファミリーに呼び出し電話をかけるというもの。みごと8人中7人をだますことに成功した。

 

 驚くべきは、これほど完成度の高いアッコさんモノマネが、まだできて1年だという。はたしてこの大ヒットモノマネは、どのように誕生したのか? 今回はアッコさんモノマネの「ヒット夜明け前」にせまります。

 

 Mr.シャチホコさんは、25歳にしてこの貫禄。芸歴もまだ4年だというから驚く。

 

 初めはアッコさんの歌マネをやっていた。ある日、バラエティ番組でアッコさんのフレーズをなんとなく聞いていて、面白いなと感じた。だが、こんなに面白いのに、どうしてみんなアッコさんのトークのモノマネをしないのだろうか。それはやっぱりアッコさんが怖いからなのか、と思ったという。

 

「いつもはBARにいるお客さんの前でアッコさんの歌マネをやっていたが、その日は、たまたまアッコさんの声で『何言うてんねん!』って突っこんだんですよ。そしたら、それがすごくウケたんです」

 

 そこからアッコさんの出演番組を見て、トークのフレーズを調べるようになった。

 

「番組に出ていた新人のグラビアアイドルに対して、アッコさんが『あの、ずっと気になってたんですけどね。ごめん。君は何をされている方なの?』っておっしゃって。それが自分の中にバチーンと入って来て、これは面白いなと思いました」

 

 このフレーズをBARで言ってみたら大ウケした。しかし、お客さんは本当にアッコさんがよく言うフレーズだということで笑っているのか、まだ疑心暗鬼だった。

 

「アッコさんのトークモノマネを、まだ今ほどしゃべれない、やり始めの頃にライブでやってみたら、シーンとなってまったくウケなかったんですよ」

 

 お客さんは意味がわからず、ポカーンとしていた。しかし、その舞台を見ていてくれていた先輩芸人がめちゃくちゃ面白いと言ってくれたそう。そこから芸人の間で、アッコさんのトークモノマネが面白いと口コミで広まり、番組出演にもつながった。世間に広まったきっかけは『うちのガヤがすいません』(日本テレビ)と『ものまねグランプリ』(日本テレビ)の出演だという。

 

「『ものまねグランプリ』では、これは賭けだったんですが、アッコさんの歌は歌わずにトークだけのモノマネで勝負しました」

 

 準優勝した「ものまねグランプリ」をはじめ多数のバラエティ番組に出演し、今ではどこでも大ウケしているモノマネだ。しかし、はじめてやったライブでウケなかったときは不安で、下手すればトークモノマネをやめていたかもしれない。だが、周りの芸人の「めっちゃ面白い」という言葉で、自信を持ってやり続けることができたのだ。

 

 アッコさんのトークモノマネの「ヒット夜明け前」には、芸人仲間の熱烈な後押しと口コミが存在していたのだった。

 

取材・文/インタビューマン山下
 1968年、香川県生まれ。1992年 世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退。現在はインタビュアー・お笑い記者

続きを見る

エンタメ・アイドル一覧をもっと見る

エンタメ・アイドル 一覧を見る

今、あなたにおすすめの記事