大物タレントたちは、舞台裏でもまわりが感激するような言葉を残していた。後輩、付き人、番組スタッフなど身近な人たちが、そばにいるからこそ聞けた、スターの「金言」を語る。
漫才コンビ「MANZAI-C」を経て、現在は放送作家として活躍する森光司氏が、多くの後輩が慕う、大竹まことについて語る。
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「約10年前、カンニング竹山さんが大竹さんに相談していたとき、『お前は俺で、ザキヤマ(アンタッチャブルの山崎弘也)が(高田)純次だ』と言われていました。
竹山さんは当時、方向性に悩み、劇場では『今ここで、うんこしてやるぞ!』と叫んでいたのですが(笑)、このひと言でスッキリした表情をしていました」
続いて映画プロデューサーの西尾友子氏が、渡辺裕之から受けた恩義を語る。
「超低予算の映画の製作時に、よく仕事をしていた渡辺裕之さんにすがる思いで電話したら『水臭いよ。そんなときはお互いさまじゃないか。協力させてくれよ』とマネージャーもつけず、ご自分で運転して現場に駆けつけてくれました」
放送作家の志賀一也氏は、「ホンネトーク」を繰り広げる、坂上忍と国分太一について語る。
「『バイキング』放送開始のころ、諸事情で討論枠がゲームコーナーに差し替わったんです。坂上忍さんは反省会で『やっぱおもしろくないっすね。もっと身を切るような、本音をさらけ出すようなことをしていかないと』と語られていた。番組の成功は、坂上さんの嗅覚の鋭さが大きいと思います。
『ビビット』の国分太一さんは、メンバーの不祥事の際も『なんでも質問してください。逃げずに受け止めていきたい』とほかの出演者に頭を下げていた。責任感の強い、真摯な人だと思いました」
ホンネのつき合いを経て、裏方とスターの間には、その壁を超えた信頼関係が生まれるのだ。
(週刊FLASH 2018年12月11日号)