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福岡大好き「松本人志」プライベートでうどんをリピート
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.02.02 06:00 最終更新日:2019.02.02 06:00
「福岡で番組やりたいけどな……」
とある酒席で、ダウンタウンの松本人志(55)は、こう漏らしたという。「山が動いた」のは、約1カ月後。トントン拍子で話が進み、『福岡人志、松本×黒瀬アドリブドライブ』(福岡放送)が誕生した。
2015年11月の初回放送から現在までに、8回の不定期放送を重ねる同番組は、台本なしのアドリブ旅。ここから見えてくるのは、松本の深い福岡愛と意外な素顔だ。
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多忙なレジェンドを、福岡ローカルに「降臨」させた人物こそ、ホスト役を務めるパンクブーブーの黒瀬純(43)なのだが……。「最初の1、2回のことは、緊張しすぎてあまり覚えていないんです」と黒瀬は言う。
「福岡空港に到着した松本さんに、ピンマイクをつけるところから放送していますが、松本さんは全然カメラの前と素の差がありません。
最初、繁華街を通ったとき、ロケ中のお店の前に300~400人の人だかりができてしまって、すごさを実感しましたね。僕のほうは、街の人に『パンクブーブーはいらん』って言われたのに(笑)。
初回のエンディングでは、東京に帰ったはずの松本さんが、僕の前に登場するというドッキリがあったんですが、これを企画してくれたのは松本さん本人。『ローカルとかは関係なく、番組のことを考えてくれるんだな』と感じて嬉しかったです」(黒瀬、以下同)
番組が誕生したきっかけは、意外な場所だった。
「(2丁拳銃の川谷)修士さんや、(ダイノジの)大地(洋輔)さんなど、僕ら世代の芸人を集めた『ミドル芸人会』を、当時松本さんがたびたび開いてくれていたんです。
その席で松本さんが、『福岡で番組やりたい』と。すぐさま福岡のディレクターに電話をして、1時間半で企画書を送ってもらって、お見せしました。
最初の案はスタジオトーク企画でしたが、後日あらためて別の企画案で相談しているときに、松本さんが『福岡を、ぶらぶらする感じでええんちゃう』って言ってくださって。まさか街ぶらOKとは思ってもみませんでしたよ!
次にお会いしたときには、『あの話、通しておいたから』って。そこからは早かったですね。『山が動く』とはこのことかと(笑)」
福岡好きを公言する松本が絶賛するのが、福岡グルメだ。
「松本さんはうどんが本当にお好きで、ロケでうどんを食べる回数が異常に多いです。初回で行った『ウエスト』のうどんは、特に気に入ったそうで、別の日の収録後に、プライベートでリピートしていました。
驚いたのは、担々麺のお店『とり田』さんに行ったとき。食べる前に松本さんが、撮影しやすいように担々麺の器をカメラに向けていたんです。
食べ始めると、麺を顔付近まで持ち上げて、『食レポ』まで。情報番組みたいなテクニックを、いったいどこで覚えたのか(笑)」
収録は6時間カメラをまわしっぱなしのハードなロケだ。
「一般的なスタジオ番組だったら、そもそもそんなに長い収録はありません。ただでさえ長時間なのに、予定を超えてしまったことがあります。松本さんを前に、僕はスタッフにピリピリしてしまって……。
でも松本さんは、『こういう仕事で長くなっても、全然ええよ』って言ってくださいました。2人でドライブしている最中は、『僕だけの松ちゃん』(笑)。
ついついテンションが上がりすぎて、第4弾、第5弾くらいで、松本さんへのツッコミがだんだんキツくなってしまっていた、と反省しています。第6弾の収録くらいから、あらためて気を引き締めて、緊張しながら番組に臨みました(笑)」
くろせじゅん
1975年5月8日生まれ 福岡県出身 2001年、佐藤哲夫とパンクブーブーを結成。M-1グランプリ2009、THE MANZAI 2011で優勝した2冠王。
※未公開シーンを多数収録した、『福岡人志、』DVDが3巻同時発売中
取材・インタビューマン山下
(週刊FLASH 2019年2月12日号)