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家を追い出された「ビートたけし」住み込みバイトで芸人の道へ
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.02.10 06:00 最終更新日:2019.02.10 06:00
2月6日の『大竹まこと ゴールデンラジオ』(文化放送)にビートたけしが出演し、浅草フランス座でお笑い芸人を目指すことになったきっかけを語った。
「(先輩が)4年の卒業時点になったら、みんな実家帰りやがって、副社長やってやがんだよ。俺だけやることないから」
と語ったたけし。学生運動が盛んな時代で、先輩について運動に参加していたが、先輩たちは卒業後、立派な社会人になっていく。そんな姿を見て、たけしは学生運動する気がなくなり、大学の単位も足りず、大学をやめてしまう。
さらに家賃を半年も滞納。ある日、家に帰ると酔った大家が自分の部屋にいた。
「お前んちのお母さんがな、引っ越したときに『うちのせがれは絶対家賃を滞めてしまうようなだらしない奴なんで、もし払わなくなったら、私が払うからおいてやってください』て言ってただろ、馬鹿野郎! って」
母親が半年間家賃を払い続けてくれたのだが、大家は親不孝のたけしを許さず、家から追い出してしまう。
それで、子供のときからよく遊んでいた浅草でバイト先を探したところ、エレベーターボーイの募集を見つける。
住むところがなく、楽屋で泊まれるからと、フランス座のエレベータボーイのバイトを始めることに。しかし、周りのたけしを見る目は違っていた。
「『たけちゃん、たけちゃん。早くいい芸人になったらいいね』なんて言うから、何を言ってんだろう、この人たちって思ったの」
実は、周りからはフランス座で芸人修行していると勘違いされ、たけしは困惑していたのだ。そんなとき、たけしはある人物から声をかけられる。
「深見千三郎ていう師匠が『お前、ぼーとしてんじゃねぇ。タップの練習ぐらいしろ』って言うから、なんですかって言ったら『こうやってやんだ!』って」
深見もたけしのことをお笑いを目指している1人と勘違いし、タップやギターを教えてくれるようになり、いつしか芸の道に引きこまれていった。
「深見の師匠がね、『何でもできなきゃ。漫才なんか誰だってできるよ』なんて言ってた人だから。だから、その言葉が頭に残っちゃってて、漫才もやるし、ヤクザ映画も出るし、刑事もやるし」
2017年9月20日放送の『たけし誕生〜オイラと師匠と浅草〜』(NHKBS)でこう語ったたけし。もし大学を辞めず、家も追い出されず、フランス座でバイトせず、深見とも出会わなかったら、この世にビートたけしは生まれていなかっただろう。