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19歳の写真と見比べて…デヴィ夫人に人生の重さを感じた

エンタメ・アイドル 投稿日:2019.02.14 11:00FLASH編集部

19歳の写真と見比べて…デヴィ夫人に人生の重さを感じた

 

 デヴィ夫人が79歳の誕生日を迎えた2月6日、夫人の半生記ともいえる自伝『選ばれる女におなりなさい デヴィ夫人の婚活論』(講談社)の刊行&お誕生日記者会見が、都内で行われた。

 

 デヴィ夫人は「私の経験からきたものを書きました。この本を読んで恋愛のヒントを得て、素晴らしい結婚、恋愛をして欲しい」と、まずは挨拶。

 

 

 すると、主催者から「初版は1万部ですが、発売前から話題となり、早くも1万部の重版が決まりました」とアナウンスされ、取材陣から「おぉー」と、驚きの声が上がった。

 

 若い人たちは、「デヴィ夫人はテレビで体をはって、いろんなことに挑戦して、ちょっと浮世離れした会話をする人。何をしている人かよくわからない」と思っているだろう。

 

 プチ知識として書いておくが、決して裕福とはいえない家庭で育ち、家計を少しでも助けたいと、東京・赤坂にあった高級クラブで働く。ここで、インドネシアのスカルノ大統領を紹介され、夫人の波乱万丈な運命が回りだす。

 

 インドネシア大統領夫人となるが、クーデターが起き、大統領は失脚。夫人はフランスへ亡命する。しかし、このフランスで社交界デビューを果たすのだ。

 

 華やかな毎夜のパーティー、伯爵との恋。あの名優アラン・ドロンとのうたかたの恋もあった。著書には2人の写真が載っている。フランスからニューヨークへ。そして、40年ぶりの日本での生活を決めたときは60歳。ここから、ご存知の「体をはったタレント」として活躍が始まるのだが……詳しくは著書で。

 

 会見ではこの日が誕生日とあって、本の表紙をあしらったバースデーケーキが贈られた。

 

 夫人は表紙の写真を「19歳のときで、スカルノ大統領が写真を送ってほしいとおっしゃっので、撮ってお送りした初めての写真です。大統領がとても気に入ってくださった写真です。79歳の私と19歳の私です」と笑わせた。

 

 確かに、両方の写真を見比べると、濃厚な人生を感じざるを得ない。

 

 囲み取材で「選ばれる女性とは、どんな女性ですか?」と直球で質問すると、夫人は「男性に望まれて望まれて、僕のお嫁さんになってください、ウチの嫁さんになってくださいっていうのが、一番幸せ。女性の方が男性を選ぶのではなくて、選ばれる女性になりなさい」と、極意を明かさない。

 

「あのぅ、その選ばれるための女性とはどんな女性ですか?」と再び質問すると、夫人は「本を読んでいただくとわかります」と。取材陣、大爆笑。

 

「最近は女性からプロポーズするパターンもありますが」と三度質問を重ねる。

 

 すると夫人は、「女性がプロポーズするんですか? それは、間違いですね」とキッパリ否定する。続けて「そういう人がいたら、そういうふうに言ってもらえるように仕向けなければいけないですね」と話す。

 

 続けて「どんな女性が男性から選ばれるか、それは本を読んでね」と、あくまでヒントは本のなかと宣伝するあたり、夫人はかなりの商売上手である。

 

 ただ、本音とも、確信とも取れる言葉も忘れなかった。

 

「私は今でこそ、こんな強い女性になっていますけど、環境とか境遇とか状況とかが、私をこういうふうにしたんであって、非常に弱々しい女性だったかもしれないですよ」と、オッホッホと大きな声で笑った。

 

 歴史のなかを生き抜いてきた、重い言葉だと思った。(取材・文/芸能レポーター川内天子)

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