近藤サトが2月14日、『徹子の部屋』(テレビ朝日系)で白髪を染めないグレイヘアのエピソードを語った。
近藤は、フジテレビのアナウンサーだった20代の頃から白髪が出始め、ずっと毛染めをしていたという。だが、2011年の東日本大震災がターニングポイントとなった。
「『染めなければならない』と思っていたんです。でも、防災グッズの中に毛染めを入れたことが浅はかに思えて……。非常事態にこれが本当に必要か、と」
有事に直面して、自分に本当に必要なものが見えてきたという。40代後半からグレイヘアを公開することになったが、「女性からモテるようになった」と告白。
「女優さんのようにキレイな女性から声をかけられて、『グレイヘアを拝見してます。私もそうしようかと思っています。握手してください』って」
自然体の姿を公開する近藤に賛同する女性の支持者が増えた。また、夫と中学2年生の息子も認めてくれているという。
当初、息子は「染めていた頃に、白髪がちょっと出ると『見苦しいよ』と言ってきた」が、いまは近藤が堂々とグレイヘアを見せる姿を応援してくれているという。
さらに、母親も、近藤の姿を見て染めるのをやめたという。
昨年50歳になった近藤は、ORICON NEWSのインタビューで今後の目標について「もう一度やり直したい」と、ニュース原稿を読むことをあげた。
「女性のアナウンサーやキャスターで白髪のヘアスタイルでニュースを読んでる人はいない。私じゃなくてもいいんだけど、誰かそういう女性アナウンサーがいたら、発する言葉が素直に受け取られるんじゃないかと」
年令を重ねたからこその説得力で新たな目標を掲げた近藤。男性でも吉川晃司がドラマ『下町ロケット』(TBS系)でグレイヘアのダンディな姿を見せて、話題を呼んだ。
「人生100年時代」に、男女とも年齢に抗うのではなく、ありのままの姿をさらけ出す美学が浸透してきているようだ。