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新人賞授賞式で評価を上げた「永野芽郁」と「佐藤健」

エンタメ・アイドル 投稿日:2019.02.26 11:00FLASH編集部

新人賞授賞式で評価を上げた「永野芽郁」と「佐藤健」

 

 永野芽郁が、日本映画テレビプロデューサー協会主催の「2019年 エランドール賞」の新人賞を受賞し、2月7日に都内で開かれた授賞式に出席した。この新人賞は、出演作品で新鮮かつ優秀な演技をし、将来有望な新人俳優に贈られるもの。

 

 永野がスピーチのためマイクの前に立つと、会場から「かわいいー」と声が上がる。その声に応えるかのように、ニコッと一度笑顔を見せ、一呼吸おいて、話し始めた。

 

 

「小3のときに芸能界に入って、毎回作品に入ると不安な気持ちになるし、自信がなくなるときもたくさんありました。それをいつも救ってくれたのが、あたたかい作品で、スタッフさんがマイナスな気持ちを引き上げてくれました」と、まずは周りの人たちに感謝を述べた。

 

 抜けるような白い肌の永野は、ライトの光を一身に浴び、黒地に花柄のロングドレスのせいなのか、さらに白く輝いている。

 

「昨年は『半分、青い。』という大きな作品をやらせていただいて、ここに立たせていただいて挨拶できることを、賞をもらったことを誇りに、頑張っていきたいと思います」と、一言一言、噛みしめるようにしてスピーチを終えた。

 

 短い挨拶ではあるが、永野が話している間、会場内はしんっと静まり返り、まるでドラマなワンシーンのようなステージだった。さすが、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍ぶり。人を惹き付ける魅力は抜群だ。

 

 子役からデビューしている永野も、昨年の『半分、青い。』では、相当のプレッシャーがあったようだ。

 

 撮影当時のブログに《台詞が全く入らなくなった時 どんだけ読み込んでも2行しか入らなくて そんな自分にも腹が立って 全部がカチコチに固まって ほぐれる時間がなかなかなくて 布団に入っても目を閉じても 眠れなくて苦しくなって撮影しながら眠くてカクンカクン してたり。笑》と、書いていた。

 

 その苦労があったからこそ、魅力を増した永野なのだろう。

 

 永野の魅力をさらに証明したのが、会場をホロリとさせて株を上げた佐藤健だ。佐藤はサプライズゲストのプレゼンターとして登場。『半分、青い。』では、永野が演じた鈴愛の幼なじみ・律を演じた。

 

 佐藤は、永野に花束を渡したあと、静かな口調で話始めた。

 

「現場では、永野さんに驚かされてばかりの日々でした。朝ドラの現場は1日に撮る量が多いので、莫大な量のセリフを覚えなければいけない。鈴愛はよく泣く子の設定のため、泣きのシーンが多いんです」と撮影時の秘話を明かす。佐藤は続ける。

 

「だから1日に何回も泣きのシーンがあって、そんな日々が毎日続くなかで、彼女は必ず毎回ワンテイク目で最高の演技を見せてくれるんです。

 

 もう何食わぬ顔で、あまりにも簡単そうに毎回一発でOKを出すものですから、次第に我々は『いや、本当にすごいねー』と言いながら、『彼女は泣ける子だから大丈夫』と、ニコニコしながら、それを当たり前のことにしてしまっていたんです。

 

 永野さんは弱音を吐かないだけで、苦しい顔を僕たちに見せないだけで、裏ではそのシーンひとつひとつにどれだけ準備をして気持ちを高めて現場に向かい、心を削って演技をしていたのか……いちばん近くで見ていた同業者の一人として少しは理解しているつもりです」

 

 こう語りかけるように話すと、永野がだんだんうつ向いていく。会場ではチャチャを入れる人は誰もいない。それどころか、佐藤の思いやりのある、大人の言葉に驚かされている。

 

 佐藤は締めの言葉に入る。

 

「だから、お祝いの言葉としては違ってしまうんですが、スタッフ・キャストを代表して、改めて感謝の言葉を伝えさせていただきたいと思います。『半分、青い。』はあなたの存在なくしてはあり得ませんでした。18歳の10カ月という大変貴重な時間をこの作品に捧げてくれて、本当にありがとうございました」

 

 永野でなくても、胸にグッとくる。大拍手が送られた。ともに乗り越えた者同士の、固い、熱い絆を感じたスピーチだった。


 佐藤健、見直した。株を上げた。


(写真・文/芸能レポーター川内天子)

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