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元「羽生ゆずれない」スケートの特訓で気持ち悪くなって…
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.03.05 06:00 最終更新日:2019.03.05 06:00
フィギュアスケート男子・羽生結弦選手のモノマネで知られる「羽生ゆずれない」が、2月25日に「あいきけんた」と改名することを発表した。
多くのバッシングを受けながらも、羽生選手のモノマネ芸人であり続けた際の「知らざれる努力」について聞いた。
「学生時代から『羽生結弦さんに似てる』とは言われていたんですが、僕は学生時代、アイスホッケーをやっていましたし、アイスホッケーは『氷上の格闘技』と呼ばれるぐらい激しいスポーツなので、僕は羽生選手よりゴツいし、太腿とかも太いんです。
だから、羽生選手のモノマネをさせていただくにあたって、ご本人の体型に近づけるため食事制限から入りました。
だいたいアイスホッケーの現役をやめた人って太るんですけど、僕はモノマネでのイメージを崩してはいけないので。体重は現役のときより7~8kg落ちましたね」
――モノマネとはいえ、かたちから入ったんですね。
「やるなら本気でと思って、フィギュアスケートの靴を買ってフィギュアの練習もしました。アイスホッケーとフィギュアでは、スケート靴自体がまず違うんですよ。
それこそ小塚崇彦さんにも教えていただいてるんですが、小塚さんの教え方は、いきなりアクセルジャンプをやらせようとしてきたり、レベルが高すぎるんです。『サルコウもできるよ』とか言ってきたり、なんていうか、とてもスパルタな(笑)」
――アクセルジャンプは習得したんですか?
「1回転だけですね。スピンはかなりできるようになりましたが、一度、吐きました。あれ、慣れてないと、回転のスピードで気持ち悪くなるんです。フィギュアの選手ってすごいですよね」
――羽生さんのモノマネを継続するのも大変そうですね……。
「そうなんです。ダンスも習わなきゃいけないですし、独学で動きも研究して。どうしたらキレイに見せられるかとか、いろいろ試行錯誤しましたね。羽生選手の映像はかなり観ました」
――しゃべりも寄せているんでしたっけ?
「最初は、しゃべりは寄せてなかったんですけど、羽生選手と骨格が近いからか、ファンの方からは『似てる』と言われることも多くて。
モノマネしてると入り込んじゃうんで、最近じゃ、ふだんの仕草も気が付くと口に手を当てていたりとか(笑)。無意識にそういうのが出ちゃいますね。
しゃべり方もソフトになったんですよ。僕、アイスホッケーをやっていた頃はものすごく口調が荒かったんですけど、今は後輩から『羽生選手のモノマネをするようになってから、しゃべり方が穏やかになった』と言われますから。ホントに言葉遣いが丁寧になりましたね」
――羽生ゆずれないとして活動してきたなかで、ご本人と間違えられたことはあります?
「遠目からだと、間違えられることもけっこうありました。サインを求められることもあって、そういうときは『僕は、羽生ゆずれないですけど、ホントに大丈夫ですか?』と伝えてから書かせてもらってます。
驚いたのが、僕が撮影でアイスリンクに行ったとき、自分のフィギュアスケートの靴にサインしてくれと言ってきた方がいて。
『ホントに書いて大丈夫なんですか?』と聞いたら、『大丈夫です、反対側に浅田真央さんのサインも書いてあるんで』って。なおさら書きづらいわ、っていう(苦笑)。
片やプロで、片やモノマネ芸人のサイン。申し訳ないながらも、嬉しいんですけどね」
――最後に、今後の抱負を聞かせてください。
「文春報道では、羽生選手ご本人とファンの方、僕のファンの方にご迷惑をおかけしてしまいましたが、僕はモノマネ芸人を始めたときに、当然、誹謗中傷もあるだろうなという覚悟を持ってこの道に入ったんです。
僕さえ頑張ってやっていれば、いつかは認めてもらえるかもしれない。だから、これからも継続してやっていくだけですね」
モノマネ芸人のゆずれないプロ根性があった。
【プロフィール】
あいきけんた 1995年2月25日生まれ 北海道出身 幼少期からアイスホッケーを始め、高校在学中にはアイスホッケーでU-18日本代表の主将を務めた。明治大学卒業後、ザゼンプロダクションに所属し、モノマネ芸人「羽生ゆずれない」としての活動を本格化。麻布十番のものまねショーパブ「リトモ ディ ブリブリブッスン」にも出演中。Twtterアカウントは「@b2v9yZOwObxr926」