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小説も漫画原作も…インパルス板倉俊之、作家先生だった

エンタメ・アイドル 投稿日:2019.03.19 16:00FLASH編集部

小説も漫画原作も…インパルス板倉俊之、作家先生だった

 

 相方・堤下敦(41)が不祥事で謹慎になった影響で、自身の仕事も激減したことを自虐ネタにした「腐り芸人キャラ」が面白いと評判のインパルス板倉俊之(41)。

 

 板倉は芸人以外にも、小説の執筆活動を精力的に行っている。そんな彼に、元芸人のインタビューマン山下が作家・板倉俊之の実情を聞いた。

 

 

ーー小説を4冊だして、今度は漫画の原作を書かれたんですよね。そもそも何をきっかけに執筆活動をすることになったんですか?

 

板倉 10年ぐらい前ですけど、麒麟の田村裕さんの『ホームレス中学生』や品川庄司・品川さんの『ドロップ』とか、芸人の自伝が売れてる時代があったんじゃないですか。そのときに僕にも「自伝を書きませんか?」という話がきたんです。

 

 でも僕には、そんなパンチのきいた過去はないので、「フィクションでも大丈夫でしたら興味あります」と。

 

 ちょうどそのとき、コントでは放出できないようなアイデアがあったんですよ。そのアイデアを『トリガー』という小説にしました。

 

ーー『トリガー』は漫画化もされて、累計50万部も売れたそうですが、印税は相当入ったんじゃないですか?

 

板倉 いやいや、漫画は印税の取り分が原作者より漫画家さんの方が多いんです。僕の取り分は少ないうえ、さらにそこから吉本年貢を取られるんで(笑)。

 

 だから吉本を通さないで、名前を変えてやろうと思いましたもん。

 

ーーそんな話を、吉本の社員さんがいる前で堂々と話せるところが面白い関係性ですね(笑)。『トリガー』が漫画化されることになったきっかけは、爆笑問題の太田光さんだそうですが。

 

板倉 そうなんです。本が出て2年ぐらいたってたんですよ。そのときに太田さんが『王様のブランチ』(TBS系)に、ご自身が出された本の告知で出演されたんですけど、そのときに僕の本が面白いって言ってくださったんです。

 

 そしたら、その放送を見てた出版社の人が読んでくれて、「これ漫画にしたい」ってなって出版できました。だから太田さんには頭が上がらないです。

 

 でも、太田さんに会ったとき「太田さんのおかげで漫画になりました」って言ったら、「印税よこせよ」って言われました(笑)。

 

ーー小説から漫画化じゃなく、今回出版された漫画は最初から漫画原作ですよね? 書くにあたって小説と何か違いはありますか?

 

板倉 家の間取りとかは、小説だと文字で描写しないといけないんですけど、漫画原作は※印をつけて別紙に間取り図を描いたりしてます。

 

 あと、アクションシーンとかは漫画家の武村勇治さんと会ったときに口頭や動きを交えて説明したりしています。

 

ーー漫画の原作者と漫画家さんはそんな感じで打ち合わせするんですね。『あしたのジョー』で言えば、板倉さんが梶原一騎さんで武村さんが、ちばてつやさんということですよね。

 

板倉 いやいや、すごいところの領域と並べられちゃいましたけど(笑)。

 

ーー最近芸人さんが描いた漫画と言えば、カラテカ・矢部さんの『大家さんと僕』が大ヒットしましたが、刺激を受けるところはありますか?

 

板倉 僕の漫画はバイオレンスもので、矢部さんのとはまったくジャンルが違うので。やっぱり世の中は、ほのぼのを求めているのかと思いましたね(笑)。

 

ーーいやいや、板倉さん原作の『マグナレイブン』も、まだ発売されたばっかりですし、矢部さんに肩を並べるかもしれないですよ。

 

※『トリガー』(実業之日本社)『マグナレイブン』(ヒーローズ)発売中

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