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TKO木本「芸能界ウイスキー部」御用達の名店で教えを請う

エンタメ・アイドル 投稿日:2019.03.24 11:00FLASH編集部

TKO木本「芸能界ウイスキー部」御用達の名店で教えを請う

左から栗林さん、木本

 

 いま、空前の「ジャパニーズ・ウイスキー」ブームが到来している。2009年に「角ハイボール」が流行したのをきっかけに、2014〜2015年は、NHKの朝の連ドラ『マッサン』が後押し。サントリーの「山崎」「白州」といった、国産シングルモルトも国内外で注目されるようになった。

 

 芸能界でウイスキーに魅了されているひとりが、お笑いコンビ「TKO」の木本武宏だ。しかし、木本は「海外のウイスキーはよく飲んでいても、日本のクラフトウイスキーはほとんど知りません」と話す。

 

「サントリーだったら、やはり『白州』と『山崎』が好きですね。ほかの国産では、東亜酒造の『ゴールデンホース』や、南アルプスワインアンドビバレッジの『ロイヤルオーク』なんかは飲んだことがあります。イチローズモルトのものも多少は……。


 
 酒を飲み始めたころは、まだバブルで、カクテルブームが続いてたんで、メロンフィズとかカルーアミルク、カシスオレンジなんかを、ガバガバ飲んでました。ナンパ目的で相方と行くクラブで(笑)。

 

 ところが、甘い酒がどんどんシンドくなって、それからようやくビールに。酒って『ストレスなく酔える』のが一番で、甘さはストレスになるんですよね。その点、いいウイスキーって体にスーッと入ってくる」

 

「ウイスキーをもっと深く知りたい!」と積極的な木本を案内したのは、いまウイスキー好きが注目する酒屋「目白田中屋」。タモリ、リリー・フランキーといった「芸能界ウイスキー部」の面々も通い詰める名店だ。

 

 店長の栗林幸吉さんは2017年4月、『クレイジージャーニー』(TBS系)に出演、尋常ならざるウイスキー愛を天下に披露した。
「スコッチではボウモアとかアードベッグといった、少しクセのあるアイラ系のほうが好き」という木本の好みを聞いた栗林さんは、「女にモテないタイプでしょ(笑)」とバッサリ。

 

イチローズモルトの「カスクサンプル」

 

 栗林さんがまず木本にすすめたのは、イチローズモルトが稼働した、2008年に樽詰めされた「カスクサンプル」。樽をまるごと購入した人だけが飲める貴重品だ(現在は販売終了)。「若いけれど、すでに完成されているよね」と栗林さん。

 

 続いて、栗林さんが木本にすすめたのが、「ダブルディスティラリーズ」の限定品。

 

「イチローズモルトの原酒と、肥土伊知郎社長の祖父が創業した『羽生蒸溜所』の原酒の掛け合わせ。秩父のミズナラと、羽生のシェリー樽のバランスが見事でしょ」(栗林さん)

 

イチローズモルトの「秩父 ザ・ピーテッド 2018」

 

 栗林さんのすすめる数々の名品に、感動が止まらない様子の木本だったが、一番唸ったのが、「秩父 ザ・ピーテッド」だった。

 

「これ、いちばん好きですわ。骨っぽいのに不思議なもんで、後からグッと甘みが来る。あらためて『ウイスキー飲みたいんだ〜』という気にさせられる」(木本)

 

「ザ・ピーテッド」は、発芽させた麦芽を乾燥させるのに、泥炭(ルビ・ピート)を用い、燻し香が原酒に乗り移る。秩父の寒暖の差の激しい気候で、熟成も深まる。結果、木本が常飲する、本場スコッチのアイラ系モルトにかなり近づいている。

 

サントリーの「山崎蒸留所限定 シングルモルトウイスキー」

 

 最後の一杯は、山崎の「蒸溜所限定シングルモルトウイスキー」。蒸溜所でしか購入できない、シリアル番号の入った稀少品だ。

 

「これはお笑いでいう、(明石家)さんまさんですね。王道を行くというか、ストライクゾーンが広い感じ。やっぱ旨いですねぇ」(木本)

 

「ウイスキーは男同士の酒」と木本は言う。栗林さんとの会話も弾み、自然と笑みが溢れる。ちゃっかりご相伴に預かった写写丸も、ジャパニーズ・ウイスキーの進化を痛感した。ウイスキーは樽に夢を詰める酒、そして夢を語りたくなる酒なのだ。

 


きもとたけひろ
1971年生まれ 大阪府出身 TKOのツッコミ担当。温厚な性格で、芸能界に友人も多い。飲食全般にこだわりを持つ

 

取材&文・鈴木隆祐
写真・安藤青太

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