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湯川れい子が語る「ウドー音楽事務所」巨大外資に負けぬ理由

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.03.27 16:00 最終更新日:2019.03.27 16:00

湯川れい子が語る「ウドー音楽事務所」巨大外資に負けぬ理由

有働氏(左から3人め)を信頼するジェフ・ベック(右端)

 

 夜な夜な必死にラジオをエアチェックしたあのころ、「外タレ」たちのサウンドに、日本中が夢中だった。そして待ちに待った来日公演、ポスターには「ウドー音楽事務所」と書かれていた。


 そんな同社が、50周年を迎える。

 

 設立当時からウドーの仕事を間近で見つめてきた、音楽評論家の湯川れい子さんは、ウドーが半世紀にわたり、多くの大物アーティストを招き続けてこられた理由をこう語る。

 

 

「音楽と、アーティストに対するリスペクト。それに尽きるんじゃないでしょうか。ボスの有働(誠次郎)さんをはじめ、社員の皆さんも音楽とアーティストに対するリスペクトを持ち、そのためにはどんな苦労もいとわない人たちです。

 

 有働さんは1960年代から、来日した海外のアーティストを、日本から香港やフィリピンなどの公演先へ連れていくお仕事をされていた方です。その経験から、彼らが何を望んでいるのかを、肌身で理解されているのでしょう」

 

 初来日から45年間のつき合いのエリック・クラプトンをはじめ、「日本でやるならウドー」という大物アーティストは何人もいる。

 

「ツアーでの安全面、音響や照明などステージは問題ないかといったことはもちろん、食事の面でも細かな気配りをされていました。

 

 今は日本でも美味しいお肉が安く食べられますが、そうではなかった時代でも、アーティストにできる限り最高の食事を提供されていましたね。

 

 そして、『自分が苦しいときでもウドーが日本に呼び続けてくれた』という感謝の言葉を、私は何度も聞いています。サンタナ、ブライアン・アダムス、TOTOなどもそうなんです」

 

 時代は変わり、音楽業界にも大きな変化の波が押し寄せている。

 

「いまは巨大資本をバックにした、海外のプロモート会社が、世界中のコンサートを牛耳っている時代。もちろん日本も例外ではなく、大物でも、その影響力からは逃れられません。

 

 それでも『日本はウドー』と言ってくれる、大物たちがいる。その絶大な信頼と感謝は、ウドーのアーティストに対する深いリスペクトが半世紀の間ブレることなく続いてきたことの証しなのではないでしょうか」

 

1978年に初来日したヴァン・ヘイレンが『トラック野郎』の撮影現場を訪問
((C)Koh Hasebe / Shinko Music Archives)


資料提供・ウドー音楽事務所

 

(週刊FLASH 2019年3月19日号)

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