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篠山紀信に撮られたキャンパスクイーンが舞台で初ヒロイン
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.03.27 20:00 最終更新日:2019.03.27 20:00
キャンパスクイーンとして活躍し、帝京大学の準ミスにも輝いた高尾美有。篠山紀信がカメラマンを務めた写真集「Premiere」を発表して話題になった。
そんな彼女がこのたび、NHKドラマ『洞窟おじさん』の脚本家・児島秀樹氏が手掛ける新作舞台「Partners パートナーズ~ありがちな結婚~」で初ヒロインを演じることになった。
――初ヒロインの心境を教えてください。
いつか舞台に挑戦したいと思っていたので、嬉しいです。ただ、他のキャストの方が大先輩ばかりなので、同時にプレッシャーもあります。おいていかれないように、しがみついていきたい。
――岡山県出身で、学生時代はご当地アイドルだったそうですね?
はい、岡山市と、B'zの稲葉浩志さんの地元の津山市のご当地アイドルをしていました。きっかけは岡山新聞に募集が出ていまして、母親が見つけてきたんです。物心ついたときから、芸能界に憧れがありました。
――どんなアイドルだったんですか?
歌とダンスでB級グルメを紹介するアイドルです。「津山ホルモンうどん」ってご存知ですか? 東京とか大阪とかでイベントでPRしていました。専用のソースとホルモンが入っている焼きうどんみたいな感じで、美味しいですよ。稲葉さんのお兄さん(伸次さん)が「津山ホルモンうどん研究会」の副代表を務めてます。
――他にはどんな活動を?
auのCMで一寸法師を演じられている前野朋哉さんが監督になって、2017年の岡山県のPR動画に主演させていただきました。岡山県って、降水量がとても少なくて、『晴れの国』ということで、いろんな撮影のロケ地に使われるんです。
――上京したのは大学から?
はい。東京で本格的に芸能活動したいと思って、上京して帝京大学に入学しました。大学1年生のミスコンに出て、準ミスに選んでいただいて。そのときに今の事務所のマネージャーさんにスカウトされ、キャンパスクイーンとして活動を始めました。
――キャンパスクイーンでは、どんな仕事を?
AbemaTVでバラエティ番組『VS女子大生』っていう番組に出ていました。そのときに、ガムシャラで喋り過ぎてしまって、事務所に怒られました(笑)。
――何かやらかしたのでしょうか?
いえ、私、何事も一生懸命やってしまうので、周りが見えなくなってしまうんです。12~13人、キャンパスクイーンのコたちがひな壇に出てくるんですが、萎縮してしまうコも多いんですね。
なので、とにかく隙があれば「前に前に」出てしまって。出るのはいいですが、まったくオチがないので、かき乱すだけで一切面白くないんです(笑)。20歳を超えてから、少し落ち着くことも覚えました。
――お芝居のご経験は?
中学生のとき、NHKで『少女たちの日記帳』というドラマがあったのですが、たまたま岡山でロケがあったので、ちょこっとエキストラで出演したのが最初です。「ごきげんよう、○○さま」ってセリフがありました。
――もともと人前に立つのはお好きですか?
はい。幼稚園のお遊戯会で、自分が主演じゃなくて、母親に泣きついて、幼稚園に電話してもらったことを、今でも覚えてます。「浦島太郎」の劇で、乙姫さまをやりたかったんですが、配役がエビだったので、悔しくて(笑)。
――今回はどんな役なのでしょうか?
私が結婚式の前日に控えた新婦「サキ」役なのですが、サキの母親は娘の結婚式に便乗して、今カレとの結婚式を挙げようと目論んでいたり、欠席の予定だった元夫が今カノを連れてやってきたりと、ドタバタのなかで、しっかり者の新婦役という感じです。
――ご自身のキャラと比べていかがでしょうか?
私と全然キャラが違います(笑)。サキはとてもしっかり者なのですが、私は人を引っ張っていくというより、人に甘えたいタイプで。そこだけ心配。
――しっかり者の高尾さんが見られるということでしょうか?
そうですね(笑)。けっこう親には厳しく育てられたつもりだったんですが。妹がいるんですが、とてもしっかりしているんですよね。美大に通っていてアーティスト気質で。妹を参考にしようかな。
――理想の結婚式とかありますか?
やっぱり海外で挙げたいです! 事務所の先輩の神田うのさんのドレスを着たいですね。こういうご縁は大事にしたいので。
――篠山紀信の写真集の経験は生かされてますか?
演じるときの「恥ずかしさ」みたいなのは無くなりました。以前は、「ちょっと恥ずかしい」というのがあったのですが、表現するうえで、そんな暇はないんだなって思いました。演技力はまだまだ未熟なので、気持ちだけはきちんと入れるようにしようと思っています。
――他にはありますか?
仕事への1つ1つの向き合い方を学びましたね。1つのことを極限まで極めないと、変化する現場では対応できないんだなって。
――篠山さんがそう言っていたのでしょうか?
いや、スタッフさん含めて、皆さんの行動から、そう感じました。これが「初心」になるなぁって。なんか、仕事で調子乗りすぎたら、初心に帰ろうと思います。
――篠山紀信の撮影する写真集でいきなりヌードを披露しました。普通は売れっ子になってからする仕事を最初にしましたが、そのあたりはどうお考えでしょうか?
そうですね。でも自分は、いきなり飛躍できるタイプではないので、一歩一歩ステップアップしていこうと思います。少しずつ大きくなって、きちんと恩返しできるように。篠山先生にとっても、私たちの写真集は新しい挑戦だったと思うんです。「高尾、大きくなったなって」と、驚かせたいです。
――尊敬していますね。
はい。よく「目標の人は誰ですか?」って聞かれるのですが、私は「篠山紀信さんです」って答えますね。オンオフがしっかりしていて、フランクに話せる、素敵な方だと思います。自分もそうなりたいです。
――そういうとき、普通は大御所の女優さんとかを答えるんですが、篠山さんって答えるのは珍しいですね。
え? そうですか?
※舞台「Partners パートナーズ~ありがちな結婚~」は2019年4月11日から14日まで、築地本願寺ブディストホールにて公演予定