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R-1ファイナリスト「こがけん」に聞くGWに見たいベスト映画3
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.04.28 06:00 最終更新日:2019.04.28 06:00
3月に開催されたピン芸人の日本一を決める大会「R-1ぐらんぷり2019」(フジテレビ・関西テレビ系)で、芸歴17年目にして初のファイナリストになった、こがけん(40)。
定期的に映画イベントを開催するほどの映画通であるこがけんに、元芸人インタビューマン山下が、ゴールデンウイークに見てもらいたい映画ベスト3を上げてもらった。
――こがけんさんは映画好きですが、何をきっかけに好きになったのですか?
映画は子供の頃から好きで、僕が映画を見ると言ったら、なぜか母親がお金を出してくれるんですよ。
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好きになったきっかけの映画は僕が小学5年生ぐらいに見た『星の王子ニューヨークに行く』(1988年公開)です。あれを金曜ロードショーで何回も見ているうちに、面白さの仕組みがわかってきたんですよ。
「前のシーンが伏線になって、次のシーンになった瞬間に絶対笑えるようになってんな」とかシステムがわかるようになったんです。そこからですね。
――小学生でそれに気づくってすごいですね。こがけんさんのおすすめ映画を教えてもらえますか?
『バイス』(2019年4月5日公開)という映画はおすすめです。ジョージ・W・ブッシュが大統領をやっていたときの副大統領ディック・チェイニーの話を描いた実録ドラマなんですよ。
政治の史実なので、見ていて眠くなるんじゃないかという懸念があるかもしれません。
でも、この作品の監督アダム・マッケイは、もともとエディ・マーフィなど数々の有名コメディアンを輩出したサタデーナイトライブ出身のコメディアンで、ずっとコメディ映画を撮って来た人なんです。だから、ポップで面白いです。
このチェイニー副大統領は陰の権力者で、当時やってたことが、めちゃくちゃえげつなかったんです。この映画の何がすごいかと言うと、チェイニーはまだ存命で、今も政界にいて権力があるのに、ド直球にチェイニーの悪いところを描いてるんですよ。
政治の話は取っ付きにくい人が多いと思います。でもこの作品はちゃんとエンターテインメントにしているので、楽しめると思います。
あと、『記者たち 衝撃と畏怖の真実』(2019年3月29日公開)はジョージ・W・ブッシュが大統領のときの記者たちの話なんですよ。
この2つは姉妹映画とかではなくて、たまたまテーマがかぶっただけなんです。見せ方が記者目線とチェイニーの伝記で違うんですが、どっちの作品も同一の政権を解体する映画なんです。
同時期に2つの目線で、この政権のことを見られるので、両方みたら面白いと思います。
もう一つは『ショーン・オブ・ザ・デット』(2019年3月29日公開)です。エドガー・ライトという面白い映画を撮る監督がいるんです。日本で映画公開されなくて、憂き目にあった人なんです。
『ドーン・オブ・ザ・デット』という映画があって、それをもじったもので、ゾンビのコメディ映画です。この作品は2004年にイギリスで製作されたものを、リバイバルで放映したんです。
この映画は関係者の署名によって日本で公開され、作品が口コミで面白いとなって、認められていったんです。
――ゾンビのコメディだし『カメラを止めるな!』みたいですね。
その走りみたいな感じです。まだSNSとか発達してなかった時代から、そういった現象を起こしていたんですよ。『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督も、この作品と監督を尊敬しています。
エドガー・ライト監督はサイモン・ペッグという役者をずっと使っていたんです。この監督も知名度がなかったんですけど、サイモン・ペッグを何回も使い続けることによって、作品も人気が出てきたんです。サイモン・ペッグは今となってはハリウッドでめちゃくちゃ有名な俳優になって『ミッション・インポッシブル』シリーズに出ています。
これまでゾンビ映画で笑える作品というのはなかったのですが、この作品は、本当に面白いです。
あと、僕の単独ライブ「こがけんのOH MY GOD! ~ベスト&モア~」がゴールデンウイーク中の4月29日にあるので、こちらも面白いのでぜひ見に来てください!(笑)。