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浅野忠信の役作りの秘訣は「勝手にテーマ曲と香水を決める」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.05.08 20:00 最終更新日:2019.05.08 20:00
俳優の浅野忠信が、5月5日放送の『Love music』(フジテレビ系)に出演した。
自身がボーカルとして活動するバンド『SODA!』として出演。司会の渡部建から「映画に出るときに音楽って意識しますか?」と聞かれ、「めちゃくちゃ意識してますね」と応じる。
さらに「(役柄で)テーマ曲を決めたりしますか?」と質問されると、「最高ですね。テーマ曲を決めたり、勝手に(役柄が使っている)香水とかいろんなものを決めちゃう」と、役作りについて言及する。
「香水が意外と効く」と言う浅野は、「『この役はこの香水をつけちゃおう』とやると、スイッチが入りやすい」と続け、監督などど相談せず「勝手にやってますね」と明かす。
続いて渡部が「現場によって匂いが違うってことですね?」と尋ねると、「つけないときもあるんですけど、映画(の撮影)が終わって、舞台挨拶のときにまたその香水をつけていくと『あ! 浅野さんあの役で来た!』みたいになる。みんな覚えててくれる」と語った。
ちなみにバンド活動中に俳優業の影響が出ることもあるらしく、バンドメンバーは「普段タバコを吸わないんですけど、たまに吸ったりする。聞いたら『いま役で吸ってるから』と(答えた)」と浅野について証言していた。
役作りにこだわる浅野は、2014年4月11日付けの「ぴあ映画生活」の記事で、映画『私の男』(2013年)に出演した際、「感覚で淳悟(役名)を演じるしかない、と思っていたので。衣装やメイクには常に気を遣っていました」と、衣装合わせの段階から役に対する自分のアイデアを取り入れてもらったと明かしている。
役柄の趣向や身に付けるものまで考え抜く浅野だが、自分がかつて出会った人間を参考にすることも多い。
国際的な評価を得た2016年の映画『淵に立つ』では、主人公夫婦の前に突然現れては消える謎の男を演じている。この映画での役作りについて、2016年10月12日付けの「TSUTAYA」のインタビューでこう振り返っている。
「記憶でしか役作りはできないですし、記憶を蘇らせて役を作るんですけど、そういう意味ではほんとに面白いヤツが僕のまわりにいてくれたんですね。似たような人間はいました。
(中略)中学の頃、明らかに僕とは違う生活をしているヤツがいたんです。『このままいなくなるから、探さないでくれ』と言い残し、本当に1ヵ月くらい学校に来ないヤツがいた。突拍子もないじゃないですか。あいつ、どこ行ったんだろう? って」
映画『バトルシップ』や『沈黙』でハリウッド進出も果たしている浅野。役作りに対する強いこだわりが、彼の活躍を支えている。