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日向坂46佐々木久美「投げ出すのはイヤ」で不遇期を乗り越える

エンタメ・アイドル 投稿日:2019.05.28 11:00FLASH編集部

日向坂46佐々木久美「投げ出すのはイヤ」で不遇期を乗り越える

 

「アイドルになっていなかったら、CAか、丸の内OLとして、バリバリ働くのが夢でした」

 

 そう語るのは、4月発売のデビューシングル『キュン』が発売初週で47万枚を超える大ヒットとなっている、日向坂46佐々木久美。ライブではMCをまわし、さらにムードメーカーの一面もあるしっかり者の彼女は、同グループのキャプテンを務める。

 

「雑貨屋さんで働いていたことがあって、ほかのメンバーより人生経験が豊富だから、選ばれたんですかね(笑)。お金を稼ぐ大変さや、言葉遣いとかも学べたと思います。

 

 なにより客観的に自分たちを見るというのは、みんなよりもできていたのかなって思います」

 

 

 ライブでは、いつも明るく朗らかなキャラクターで人気の日向坂46だが、いまの体制にいたるまでの道は、けっして楽で平坦なものではなかった。

 

 2015年8月の欅坂46結成に際して、長濱ねるの追加加入(同年11月)にともなって、新設された妹分グループ「けやき坂46(通称、ひらがなけやき)」が、いまの日向坂46だ。

 

 欅坂46との兼任で、長濱ねるひとりだった「ひらがなけやき」に、“仲間を集めよう” とメンバーが募集され、オーディションにより選ばれた11名のなかに、佐々木久美の姿があった。

 

 その後、全12名による、ひらがなけやきの活動がスタート。しかし、知名度は姉妹グループの欅坂46には及ばず、握手会での人気も、けっしてあるとはいえない日々が続いた。

 

「初期のころは、握手会もそうですし、私たちへの世間の反応を見ちゃったりすると、いままで言われたことのないような悲しい言葉が書かれたりしていて、けっこう精神的に苦しかったです」

 

 アイドルとして笑顔を振りまく一方で、欅坂46の日陰となるような状況を耐え忍んだひらがなけやきは、この困難をどうやって乗り越えたのか。

 

「メンバーという仲間がいたのが、いちばん大きいです。『自分はひとりじゃない』という心強さがありました。それに自分で決めた道なので、『それを投げ出してしまう選択は、ちょっと違うかな』と。

 

 昔から、つらいときにそれを投げ出すっていうのが、すごく嫌いだったんです。これは今になって思うことなのですが、『つらい日々も、絶対それを笑って話せるようになる日が来る』と信じていて。

 

 今がつらいからってすぐに投げ出してしまうのは、将来絶対に後悔するし、目先より将来のことを考えてつらい時期を乗り越えようとするのは、生きていくうえで大事なことなのかなと思います」

 

 2017年の全国ツアーでは、精神的支柱ともいえた長濱ねるが、欅坂46の専任となることが発表された。そんななかでも、あくまでもポジティブに振る舞う彼女たちは、いつのころからか「ハッピーオーラ」を自分たちのキーワードにしていく。これこそ、彼女たちの真骨頂だ。

 

 ツアーでは、クールな欅坂46とはまた違う、ピースフルなライブでファンを魅了。同年10月からは初主演ドラマ『Re:Mind』が放送されるなど、彼女たちは徐々に光の射す場所へと邁進していく。

 

 いまでは二期生、三期生を含め、21名の笑顔が咲くグループへと成長した。

 

「乃木坂46さんなら『気品のある雰囲気』、欅坂46さんなら『楽曲の持つメッセージ性の強さ』みたいに、私たちは『親しみやすさ』かなって思っていて。バラエティ番組でも、観てくださっているテレビの前の方に、笑ってもらいたい気持ちが強いです。

 

 みんながすべてのことに全力なので、その姿から『応援したい』と思ってもらえたら嬉しいです。『近所の元気でかわいいコ』みたいな(笑)」

 

 最後に、例年よりもきついと噂される五月病と闘いながら、仕事に勤しむ社会人の方へ、エールをお願いした。

 

「毎日いいことばかりではないと思うし、つらいこともあると思います。でも、そんなときは私たちに会いに来てください。私たちが仲間になります。一緒に笑い合いましょう!」

 

ささきくみ
23歳 1996年1月22日生まれ 千葉県出身 T167 O型 ニックネーム:くみ、きくちゃん、ささく 2016年5月、けやき坂46(現日向坂46)の一期生として活動を開始し、2018年6月から、けやき坂46のキャプテンに就任。2019年2月より、ファッション誌「Ray」の専属モデルを務める。そのほか最新情報は、公式HP(https://www.hinatazaka46.com)にて

 

(週刊FLASH 2019年6月4日号)

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