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ゆにばーす、衣装を新調したら「まるで偽物のマジシャンに」
ボケ担当のはら(29)とツッコミ担当の川瀬名人(34)からなる、お笑いコンビの「ゆにばーす」。
はらはメイクテクニックがすごく、整形級の詐欺メイクが話題になって本まで出版してしまった。一方、川瀬名人は『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で優勝したら芸人をやめると公言するほどM-1に人生をかけている。
前回のM-1グランプリ2018は並々ならぬ思いで挑んだものの結果は最下位の10位に終わってしまった。悔しい思いをした2人に、半年後に迫った今年のM-1への思いを聞いた。
――前回のM-1は残念ながら最下位でしたが、今年のM-1にかける思いを聞かせてください。
川瀬 自分がダメだった原因がわかりました。「絶対に優勝するんや」という気持ちをかけすぎました。もちろんその気持ちも大事かなと思ったんですけど。たとえば僕はパチンコをやるんですけど、今日は生活費がかかってて、絶対に勝とうと思ってたら負けるってことがあるじゃないですか。
――得てしてそういうことになるのは、確かによく聞きます。
川瀬 それより、パチンコを楽しもうという気持ちで行った方が勝てると。当たるか外れるかは運しだいなので、今年は、とりあえず決勝に行くまでは何となく理論があるんですけど、決勝では考えた理論を全部外してみようと。たまたまいいネタができて、当たりを引けたらいいなという気持ちで臨んだ方が、いいパフォーマンスができるんじゃないかなと思ってます。
――M-1優勝に気持ちをかけすぎないのであれば、いろいろなものに目を向ける意味でも、趣味とか作ってもいいんじゃないですか?
川瀬 確かにそれは先輩に言われました。「ボルダリングとかサバイバルゲームとかを始めへん?」とか、趣味をやっといた方がいいと。そういうのがないと、思いをかけすぎることになるので。
でも心配なんですよ。「僕がサバゲーやっている間に和牛さんがネタを考えていたら」とか、そんなことを思ってたら、サバゲーでも撃たれるじゃないですか(笑)。日々みなさんが、どこで頑張っているかわからないので、油断がならないです。
――受験戦争みたいになってますね。去年は優勝するために願掛けに行ったり、徳を積むために楽屋をきれいにしたりしたそうですが、今はどうですか?
川瀬 一切やってません。なんの意味もないです。徳を積むとか、しゃらくさいことを言ってましたよね。寺社仏閣はめぐらない。でも、「寺社仏閣を100カ所まわるくらいなら墓参りに行け」と聞いたので、最近は墓参りに行ってます。
――いや、拝む対象をシフトチェンジしただけじゃないですか(笑)。やってることは一緒ですよ。
川瀬 来年あたりはパワーストーンをつけているかもしれません(笑)。
――今年から心機一転、新しい衣装を作るとも言ってましたが。
川瀬 今年は「明るく楽しく漫才をやっていこう」ということで、衣装も明るくしたんですけど、舞台の照明を浴ゆにばーす「M-1決勝で最下位」痛恨の失敗をいま振り返るったんですよ。
はら (川瀬はツッコミなのに)俺の方が目立ちたいやつみたいに見えちゃったんです。
川瀬 そうなんですよ。衣装だけ明るくして、「明るく楽しく」をさっそくはき違えてしまったんです。だから、その衣装は封印しました(笑)。
※ゆにばーす単独ライブツアー「今日から原は!!」は、2019年6月1日の福岡・西鉄ホール15時開演を皮切りに愛知、大阪、北海道で開催
取材・文/インタビューマン山下
1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退。現在はインタビュアー・お笑い記者