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渡辺謙、海外進出の苦労を語る「ハリウッドでの成功の7割が運」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2019.06.09 20:00 最終更新日:2019.06.09 20:00
俳優の渡辺謙が、6月6日放送の『直撃!シンソウ坂上』(フジテレビ系)に出演した。
番組では、渡辺が出席したロサンゼルスでのワールドプレミアに密着。イベント自体は18時開始だが、朝9時には会場そばのホテルで準備が始まった。
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渡辺はホテルの控え室でスタイリストに髪を整えられると、「グルーミング(毛づくろい)されてるみたい」と発言。動物の鳴きまねをしてふざけてみせる。
その後はすぐに別室へ移動。そのまま夕方まで缶詰になり、8時間ほどさまざまなメディアのインタビューが続く。昼食で部屋に戻った渡辺は、一息つきながら「こんなものですよ」とすでにお疲れモード。
密着スタッフが「こんなに早く入れ替わり立ち替わりで(大変ですね)」と声をかけると「まだ半分ですから。ハーフウェイです」と明かした。
ここで出前の天丼が到着。渡辺は丼に添えられていた天つゆを、スタッフの制止をよそに豪快に投入。
「だって普段は(天丼を)やってないでしょう? (メニューにないのを)無理やり作ってもらった」と説明。この天丼はロサンゼルスの和食店に特注して作ってもらった一品で、天ぷらとライスを組み合わせ、急ごしらえで天丼にしてもらったのだ。
昼食を食べた渡辺は、「これぐらいにブレイクダウン(休憩)しないと本当にパニックになる。丸一日10時間ぐらい(PRを)やっているので」と苦労を語る。テレビや雑誌にと、ひっきりなしにメディアのインタビューが続くという。
ちなみに、ハリウッドではインタビューなどの対応も俳優自らおこなうことも多いそうで、「日本って事務所に所属してそこがいろんなことを全部ケアしてくれる。アメリカは全部一対一。
だから、けっこうみんな1人で動いている。日本は5~6人ぐらいだらだらいて、傘さして、みたいなことがある。そんな人は(アメリカに)いない」と語っていた。
その後はレッドカーペットの会場へ移動。会場ではたくさんのファンに囲まれ、渡辺はサインや記念撮影に応じていた。
2003年の映画『ラストサムライ』をきっかけにハリウッド進出を果たした渡辺。番組でハリウッドで成功できた理由を尋ねられると、「俺は運だと思うけどね。6~7割が運」と明かす。残りの3割に関しては、自分の腕を叩いてジェスチャーし、場を和ませていた。
映画だけでなく、2015年にはブロードウェイミュージカルの『王様と私』に挑戦している。2018年にはロンドン公演で大成功しているのだが、当初はこんな挫折があったと振り返る。
「大変だったね、英語も一からやり直した感じ。歌が早口言葉みたいで。本当にちょっと登校拒否になるぐらい。『だめ、だめ、違う』ってワンフレーズごとにダメだし」
ちなみに台本は100ページに及んでいたのだが、脚本の変更も頻繁にあったらしく、「どうすりゃいんだろうと思って。メイクも落とさないで、バーっと着替えて、アパートに帰って(泣いた)」と告白。
このとき本気で帰国を考えたという渡辺だが、あることがきっかけで立ち直れたという。
「夜中に相手役のケリー・オハラからメールがきた。《私たちの王様はあなたしかいないんだから、心配しないで。全然怖がらなくていい。気にしなくていいから信じてやってほしい》って。
それで次の日に楽屋へ行ったら、一緒に出ているメンバーからの手紙が積んであった。みんな俺が苦しんでいるのがわかっていた。《信じて頑張って》などと書いてあって、それにまた泣けてきた」
渡辺のアメリカでの成功は、周囲の優しさで支えられていたようだ。